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【推しボドゲ語り/ワイナリーの四季】岸田瑠々

さてさて始まりました新企画、推しボドゲ語り(仮)でございます。自分がノリと勢いで今この瞬間つけた名前なので今後名称変更される可能性大です。新企画トップバッターは隠居老人ことボードゲームサークル元部長、岸田瑠々。

「ワイナリーの四季ってどんなゲーム?」

今回自分が紹介致しますのは「ワイナリーの四季」。現在手元にゲームが無いため、読者の皆様は各自文明の利器をお使いになって検索願います!販売元はSM社、日本ではアークライトが販売しています。ゲームデザインはMorten Monrad Pedersen、Jamey Stegmaier、 Alan Stoneの3人です。
製品概要をなぞったところでフレーバーとメカニクスの説明に移りたいと思います。ゲームの舞台は、イタリアの寂れたワイナリー。両親からワイナリーを引き継いだプレイヤーは遺産を元手にワイナリーを立て直す…そのような物語となっています。メカニクスはゴリゴリのワーカープレイスメントでプレイヤーはいくつかの選択肢からアクションを選択し、ブドウの植樹から収穫、醸造、出荷というワイナリーの1年を追体験することが出来ます。

「出会い」

自分がワイナリーの四季と出会ったのは4年程前のことです。担任教師がボードゲームに造詣が深い方で、彼から誘われた2回目のゲームがこのワイナリーの四季でした。説明が一通り終わり、いざプレイが始まった時、自分は全くと言ってよい程ルールを理解していないばかりか尊大な羞恥心により助けを求めることさえ出来ませんでした。闇雲にアクションをこなす度に上級者特有の初心者に対する感心を示されながら無為に時間が経過していったあの時の羞恥を忘れることは、恐らく一生無いでしょう。大変悔しい思いをしたため、何とか次は彼に勝とうと長期休暇中彼からゲームを借り、自分なりの勝ち方を模索しました。にもかかわらず、再戦の機会が訪れることが無かったことも含め今では良い思い出です。

「オススメポイント」

長々と思い出話を語ったところで、そろっとお別れです。最後はワイナリーの四季のオススメポイントで〆たいと思います。3つのオススメポイントをとくとご覧あれ。

①戦略的要素と運要素のバランス
このゲームは基本、選択の積み重ねです。どのタイミングでどのアクションを起こすか。何を優先するか。全ては自分の戦略に委ねられています。けれども、そこには運要素が介入する余地があり、完全ランダムのカードドローによってプレイヤーは適応力が試されます。頭を抱えたくなる程の戦略性、悪態をつきたくなる程の運要素がこのゲームには存在せず戦略性と運要素が見事に調和しているのです。

②ゲームから滲む製作人の眼差し
パパカードとママカードというものがこのゲームには存在します。それぞれのカードには彼等の遺産が記されているのですが、カードは遺産を受け取った瞬間、単なる紙と化します。両親=遺産とでも言いたげな製作人のドライな姿勢がたまりません。加えて強力な戦略として葡萄畑を売却するというものがあるのですが、この葡萄畑もまた両親からの遺産であり、無駄に土地を持っているからワイナリーが落ちぶれたのだというキレキレの皮肉を感じざるを得ません。

③高い拡張性
このゲームには4つの拡張版があり、様々な遊び方もとい楽しみ方が可能です。より複雑で自由度の高いゲーム性を望むならトスカーナを。訪問者のバリエーションを楽しみたいときはラインガウと葡萄畑の訪問者。競うことに疲れたならばザ・ワールドであっという間に協力ゲームへ大変身。拡張版の数は有名ゲームの強みです。

気付けばカーテンの間から光が漏れ出してきました。朝ですね。明朝5時20分です。8時に起きなければいけないことを思い、絶望しながら推しボドゲ語りを終えたいと思います。全人類、ワイナリーの四季をやろう!!
それではおやすみなさい。

当サークル、情弱ながらtwwiterも運営しておりますので、お手すきの際よろしければご覧下さいませ。


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