Switchで【 月姫 】をプレイした
去年の2021年8月26日に発売された『月姫 -A piece of blue glass moon-』をようやくクリアしたので、本記事ではその感想を書こうと思う。
この『月姫 -A piece of blue glass moon-』は2000年に発売された同人ゲーム『月姫』のリメイク版で、物凄く有名だからタイトルは知っていたけれど2000年頃の私は重度のオタクであるにも関わらずゲームという物に一切触れずに日々を過ごしていたのでプレイした事がなかった。
しかし、ここ数年になってゲーム機を購入して遊ぶようになったので『月姫 -A piece of blue glass moon-』をニンテンドースィッチでプレイできるのを楽しみにしていた。
ニンテンドースィッチを購入した当時はゲーム機とTVを自力で繋げてプレイする事が私に可能だろうか?と不安があったけれど現在ではゲーム機とTVを繋げてプレイする事も簡単にできるようになった。
『月姫 -A piece of blue glass moon-』が発売されてからはネタバレが直接含まれる内容の投稿は発売して2週間は避けるように注意が促され、2021年の9月9日以降もプレイ動画・生放送は引き続き公開禁止となっていた。
文章による投稿は禁止されていなかったが、攻略した後に感想を投稿する事を踏まえ、予め注意深く私もルールを読み漁っていた。
しかし意図せず、現在は2022年の6月中旬になっていた。
去年の8月26日に発売されて以降マイペースにほんの少しずつプレイして、大ボリュームのテキストとグラフィックをゆっくり回収していたらいつの間にか時が過ぎて発売1周年を迎える前に何とかクリアに漕ぎ着けたのだ。
リメイク前の『月姫』は佐々木少年先生の漫画版で内容を知った状態でリメイク後の『月姫 -A piece of blue glass moon-』をプレイしたユーザーなので昔からのファンの方が新規の私の感想を読むと腑に落ちないところが大いにあるかもしれない。
しかし時間をかけて初心者なりに何とかクリアしたのでその新鮮な気持ちをそのままnoteにぶつけてしまう事をどうか御容赦願いたい。
『月姫 -A piece of blue glass moon-』は“長編伝奇ビジュアルノベル”というジャンルで、遠野志貴という少年を中心にアルクェイド・ブリュンスタッドとシエルという二人の女性がヒロインとして物語が進んで行く。
先ずタイトルの“ 月姫 ”であるアルクェイド・ブリュンスタッドという吸血姫のルートを攻略してからでないとシエルルートは進行できないようになっている。
そのシエルルートには2つのエンディングが用意されていて、
私は何処かで選択ミスしたからなのか、どうしても1つしかエンディングが迎えられず四苦八苦していた。要はトゥルーエンドが見れない事態に直面したのである。
ではどうしたかと言うと、発売してから実に10ヶ月近く経っていた事が幸いして既に攻略済みの先人のプレイヤー様達による有難いアドバイスがネットを検索すると出て来たので感謝しながら参考にしまくって獲得した次第だ。
遠野志貴とアルクェイド・ブリュンスタッド、
遠野志貴とシエル、
どちらのルートも凄く良くて終盤の方は目頭が熱くなり、
やっとシエルルートのトゥルーエンドを迎えてエンディング曲を聞き入っている時の達成感は尋常でなかった。暫くは余韻に浸っていた。
発売してから大分経っているとは言え、未だ1周年を迎えていないし物語の核の部分に触れたり、どんな結末だったのかを語ってしまうのは憚られるのでこの記事では遠野志貴とアルクェイド、遠野志貴とシエルの関係には一切触れずに『月姫 -A piece of blue glass moon-』から新キャラとして登場したノエルという女性キャラについて曖昧に触れようと思う。
ノエルとシエルの年齢は少しだけ離れているものの、フランスの同じ場所で生まれ育ち、ノエルが14歳の頃に起きた『ある事件』を切っ掛けにシエルに強烈な感情を向けるようになる。
それはノエルが27歳を迎えて、シエルと一緒に日本に来て遠野志貴に出会うまで片時も忘れず心に抱えていた一言ではとても語り尽くせない感情だ。
このノエルがシエルに向ける感情がどんな質のものなのかはシエルルートを進行する事で知る事になる。
何故『百合作品』では決してない、もしくは百合関係がないというのにそういう妄想を見出してしまうのか?と問われるとある種の病気としか言いようがなく、まどマギで杏さやとかエヴァでマリアスとか鳴いてるタイプの頭のおかしいオタクがこの文章を書いているから「実際に原作を読んで確かめてみれば全然百合ではないんだろうけどそこの二人のやり取りに何か反応するような火種があったのだろう」と聞き流して貰えたら嬉しい。
ノエルの容姿には2パターンあり、通常は大人の女性の外見だけれどシエルルートを進行して中盤以降では若返った14歳の姿でシエルの前に現れる。
このノエルの14歳の頃の姿は、ノエルにとってもシエルにとっても忌まわしい『ある事件』を彷彿とさせる、思い出深い姿だ。
偉い事になった・・・と『月姫』をプレイしながら私は感じていた。
何せプレイ前はノエルという女性に対して完全にノーマークであった。
まさかシエルルートを進行していたら中盤以降でこんな展開が待っていようとは誰が思っていただろうか。
「原作は本当に決して百合ではないんだけど、でもこの子とこの子の関係に思うところがあるな~っていう作品があったら教えて」と質問されたら今の私だと「リメイク版月姫」と即座に答えてしまうだろう。
個人的にはそれくらいの威力だった。
この物語は遠野志貴が主人公でありアルクェイドとシエルという女性がヒロインのゲームなので私がゲームプレイ前にノエルに対してノーマークだったのは当然と言える。
その無防備だった心に剛速球のボールが投げ込まれたので衝撃も凄かったのだろう。
語ろうと思えば幾らでも語れるが、未プレイの人もこの記事を読んでいるかもしれないし、内容を全然知らないからこそ知った時の感動が凄まじい事を知っているが故の葛藤があり、最終的には具体的な内容は伏せつつ、私個人はノエルとシエルの関係に色々と考え込んだという事を書き残したかったのだった。
話を戻すと、発売して大分日は経ってしまったけれどアルクェイドルート、シエルルートを攻略して3つのエンディングを回収できて嬉しかった。
今回の『月姫 -A piece of blue glass moon-』は月の表側の部分だそうなので、裏側の部分もプレイできる日を楽しみに待ちたい。