《お念仏だより#74》なぜ人は亡くなると戒名をつけるのか?
人が亡くなった時
お葬式の前に
やっておかなければ
ならないことが
二つあります。
お剃刀と
戒名の授与です。
生前に済ませていれば、
問題はないのですが・・・
阿弥陀如来の極楽に
生まれることができるのは
阿弥陀如来の弟子だけです。
阿弥陀如来の
弟子になる方法は
とても簡単で 、
日頃から
南無阿弥陀仏
と称えれていれば
よいのです。
しかし、
こんな簡単なことが
できないのが、
凡夫の常です。
そこで 亡くなった時に
阿弥陀如来の弟子であることを
証明するのが、
お剃刀と戒名なのです 。
ではこの二つについて
詳しく解説いたしましょう 。
おかみそり=お剃刀
お剃刀とは
頭を剃って
出家をすることです 。
社会との関係を断ち
仏様の弟子となるのが
出家です。
社会生活に戻らない
証として、
頭を剃るのです。
かいみょう=戒名
仏様の弟子になると、
守らなければならない
約束があります。
この約束を
戒
と言います。
仏様の弟子となって、
戒を守った生活を
している人には、
戒名が授けられます。
戒名がついているのは、
戒を守って生活している
証なのです。
こうして、
阿弥陀如来の極楽に
往生する準備が
できると、
現世からは
お釈迦様が
背中を押し、
来世からは、
阿弥陀如来が
迎えてくれて、
阿弥陀如来の極楽に
往生することが
できるのです。
南無阿弥陀仏