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《お念仏だより#126》内陣めぐり

お寺の本堂には、
内陣ないじん外陣げじんがあります。

内陣は、仏様の住む
極楽の世界を表し、
外陣は、私たちの住む
娑婆しゃば世界です。

本堂の中で、
一段高くなっている所が
内陣です。

内陣は、仏様の世界ですから、
私たちは、普段
入ることができません。

仏様の世界は、
西方極楽浄土という通り、

本堂の中は
実際の方角とは関係なく、
仏様に手を合わせる向きが
西だと考えてください。

さて、慶運寺の本尊ほんぞん
阿弥陀如来です。

両脇には、
観音かんのん菩薩と勢至せいし菩薩が
控えています。

さらに、その外側には、
善導ぜんどう大師と法然上人が
安置されており、
浄土宗の特徴が
現れています。

慶運寺の本堂には、
そのほかにも、
薬師如来と地蔵菩薩が
まつられています。

それぞれ、
近所にあった
薬師堂と地蔵堂から
移設されたものです。

普段は、秘仏として
厨子の中に納められています。

薬師如来の両脇は、
日光にっこう菩薩と月光がっこう菩薩です。

ほかにも、
歴代住職の位牌などが
本堂の脇壇わきだん
お祀りされています。

今年最後のお念仏の会では、
普段入れない内陣をめぐり、
仏様を間近で
見ていただきました。

今年を振り返り、
新しい一年を
より良いものにする
機会になったでしょうか。

南無阿弥陀仏





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