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葬式の持つ3つの意味

亡くなった方があると葬式を行います。では、葬式を行う意味は何だと思いますか?

葬式には大きく分けると3つの意味があります。


1)亡くなった人のため

亡くなった人が、無事に極楽往生できるよう、丁重に葬るのが葬式の第1の意味です。僧侶を招いてお経を唱え、旅立ちを見送ります。個人にふさわしい葬式ができるといいですね。

2)残された遺族のため

残された遺族にとって、今まで身近にいた人が突然いなくなることは、受け入れがたいことです。葬式の準備や葬式を通して、亡くなってしまったという事実に向かい合うことができる機会が自然と作られます。これが、葬式の第2の意味です。

3)個人と関係のある多くの人のため

第3の意味は、故人がすでに亡くなってしまったということを関係者に知らせることです。地域の人、友人・知人、会社・仕事関係の人など、葬式に参列しないけれど、亡くなったことを知らせておきたい人はたくさんいます。葬式をすることで、それらの人たちに知らせることができるのです。

最近は、葬式の規模が小さくなり、第3の役割を果たせなくなってきています。自治会の回覧板で亡くなったことを知るということも珍しくありません。

以前は自宅で行われていた葬式が、葬儀会館で行われるようになり、近所の人が参列するのが難しくなった面もありますが、故人の関係者が多い場合など、自宅では収まらないので会館を利用する場合もあります。

時代と共に葬式の形も、その持つ意味も少しずつ変わってきます。

南無阿弥陀仏


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