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sugitamokkoujo13
除夜の鐘はいい音で撞こう
大晦日の深夜、どこからともなく聞こえる 鐘の音。静かに耳をすませば、清らかな音に心が洗われるようです。
近所のお寺に出向いて、除夜の鐘を撞いたことはありますか?
自分で撞いてみると、思ったような音が出ないことがあります。今日は、そんなときの為に、いい音が出せるコツをお教えしましょう。
大きな音を出そうと思うからか、最初は力一杯に撞きがちです。しかし、力を入れて撞いても良い音が出る訳ではありません。
ここで一つ実験をしてみましょう。
少し行儀が悪いですが、お箸でお皿を叩いてみてください。いい音が出たでしょうか?
お箸をしっかり握って叩くと、お皿はコツンといった響きの無い音がします。次に、親指と人差し指で軽く握って叩くと、力を入れてなくてもチンときれいな音で響きます。
叩いて音を出す打楽器に共通することですが、叩く時に力が入っていると、叩いたあとバチで抑えつけてしまうことになり、響きを消してしまうのです。よい音を出そうと思えば、叩くことより、叩いたあとバチで押さえてしまわないことが重要なのです。
釣鐘も叩いて音を出すのですから、力を入れ過ぎて、叩いたあと撞木(鐘を撞く棒)で押さえてしまわないようにしましょう。
年に一度の除夜の鐘ですから、いい音が遠くまで響いて、たくさんの人に届くといいですね。
南無阿弥陀仏