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除夜の鐘はいい音で撞こう

大晦日の深夜、どこからともなく聞こえる 鐘の音。静かに耳をすませば、清らかな音に心が洗われるようです。

近所のお寺に出向いて、除夜の鐘をいたことはありますか?

自分で撞いてみると、思ったような音が出ないことがあります。今日は、そんなときの為に、いい音が出せるコツをお教えしましょう。

大きな音を出そうと思うからか、最初は力一杯に撞きがちです。しかし、力を入れて撞いても良い音が出る訳ではありません。

ここで一つ実験をしてみましょう。

少し行儀が悪いですが、お箸でお皿をたたいてみてください。いい音が出たでしょうか?

お箸をしっかり握って叩くと、お皿はコツンといった響きの無い音がします。次に、親指と人差し指で軽く握って叩くと、力を入れてなくてもチンときれいな音で響きます。

叩いて音を出す打楽器に共通することですが、叩く時に力が入っていると、叩いたあとバチで抑えつけてしまうことになり、響きを消してしまうのです。よい音を出そうと思えば、叩くことより、叩いたあとバチで押さえてしまわないことが重要なのです。

釣鐘つりがねも叩いて音を出すのですから、力を入れ過ぎて、叩いたあと撞木しゅもく(鐘を撞く棒)で押さえてしまわないようにしましょう。

年に一度の除夜の鐘ですから、いい音が遠くまで響いて、たくさんの人に届くといいですね。

南無阿弥陀仏


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