なむなむポッケ36~「なむあみだぶ」とは何ですか?
聞けば何でも教えてくれる
なむなむポッケが始まるよ
なむあみだぶ
と、称えているのを
聞いたことがありますか?
法事の時やお寺に行ったとき、
そこにいる人たちが、
声をそろえて
称えています。
これは、「阿弥陀」という名の
仏様の名前を言っているのです。
なむあみだぶは、
漢字で書くと
南無阿弥陀仏
阿弥陀という仏様だから
阿弥陀仏
その前にある
南無は
帰依するという意味です。
南無阿弥陀仏を
そのまま読むと
「なむあみだぶつ」ですが、
繰り返し称えているうちに
3拍子のリズムに乗って
「なむ・あみ・だぶ」と
変化したのです。
もっと調子が出てくると、
「なんまんだぶ」と
言ったりします。
阿弥陀仏は、
阿弥陀如来とも言います。
如来は仏と同じ
仏様に対する尊称です。
親しみを込めて、
あみだ様とか
阿弥陀さんということもあります。
はるか昔、
法蔵菩薩は、
誰でも極楽に行けるようにしたいと
修行に励んでいました。
そして、ある時、
その方法を見つけて、
悟りを開きました。
菩薩は、悟りを開くと如来となります。
阿弥陀如来の誕生です。
そのことが、日本に伝わった時、
極楽に行きたい人は
どうすればよいのか
分かる人はいませんでした。
しかし、今から850年前に、
法然上人が、その方法を
見つけたのです。
法然上人は、ただひたすら
南無阿弥陀仏と声に出して
称えなさいと言ったのです。
なむあみだぶつは、
木魚に合わせて
皆で声をそろえて称えるうちに
なむあみだぶと
変化しました。
今もその伝統は受け継がれ、
浄土宗のお寺では、
なむあみだぶ・なむあみだぶ
と、念仏の声が
聞こえてきます。
なむなむポッケでした。