《お念仏だより#116》二祖対面とは
先日、開催した
てらギャラの中で
二祖対面の掛軸を
公開しました。
二祖というのは
法然上人(1133〜1212)と
唐の善導大師(613〜681)です。
生きた場所も年代も
違う二人が対面する
姿を描いたのが、
二祖対面の図です。
法然上人は、
善導大師の著した
観無量寿経疏により
43歳のときに
浄土宗を開くことが
できました。
それ以来、
なんとかして
善導大師と
直接会いたいと
切望していましたが
時代も国も違う二人が
直接会うことは
不可能です。
しかし、ある夜
法然上人の夢の中に
下半身が金色に輝く
高僧が現れたのです。
その時の
うれしい気持ちを
描き表したのが
二祖対面の図です。
普通は、
善導大師の周りに
極楽の美しい様子が
描かれますが、
この掛軸は、
シンプルに
二人だけが
描かれています。
雲に乗った
半金色の善導大師の
口からは、
念仏の声に合わせて、
仏様が現れています。
その姿に呼応するように
念仏を称える
法然上人が
手前に大きく
描かれています。
南無阿弥陀仏