#45 おちゃととごはんさん
おちゃととごはんさん
て、何?
と、思った方も
多いことでしょう。
「おちゃと」というのは、
お茶のこと。
子どものころ
やかんを持って、
本堂に行き
仏様の湯飲みに
注いで回りました。
子どものころは、
気にもしなかったのに、
どんな漢字を書くのか
なぜか、気になる!
耳で覚えた言葉は
どんな漢字を書くのか
よくわかりません。
大きなお葬式になると
導師や脇導師のほかに
奠湯奠茶という役が
あります。
だから、「おちゃと」は
お茶湯だったのかと
今は考えています。
「ごはんさん」は
ご飯を丁寧に
言っているのだと
すぐにわかります。
仏飯器といわれる
足の長い容器に
炊き立てのご飯を盛って
仏様に供えます。
おちゃととごはんさんの後
本堂でお勤めするのが、
朝一番の仕事です。
それがすんだら、
朝食です。
仏様のお相伴
ということですね。
私たちの暮らしは、
自分が一番ではありません。
まず仏様、
そして、ご先祖様
その次が、自分たち。
そんな風に暮らしていけば、
お互いに争うことは
ありません。
しかし、
それでも競い合うのが
人間の性です。
これを仏教では、
煩悩といい、
どんな修行をしても、
完全に煩悩を
取り去ることはできないと
法然上人は、
お示しくださいました。
では、どうする?
私たちには、
阿弥陀如来という
仏様がついています。
阿弥陀如来に助けられて、
私たちは、
幸せをつかむことが
できるのです。
南無阿弥陀仏
と質問を受けました。
先輩の住職に尋ねると
ということでした。
仏様は湯気を食べると
いいますからね。
ではまた来週!