引っ越しに伴う空虚な感覚
部屋ががらんとしている。
引っ越しの荷物も業者に預けて、もう実家には何もない。
あとは、自分が引っ越し先に向かうだけ。
部屋が綺麗に見えた。
綺麗に見えるのに、どことなく空虚な感覚に襲われる。
実家を離れることを実感してきたというべきか。
実感するのが遅すぎるけど。
最初の一人暮らし期間を抜かして、20年以上住んだ実家もあと数時間でバイバイ。
そんな時に思い出すのは、この部屋で過ごした思い出。
例えば、うちの両親はいつも朝ドラ見て、その感想を大声で話し合っていた。感想が面白いのか知らないけど、笑い声もうるさかった。夜型の生活リズムに染まってしまった自分には、特にうるさかった。いつもうるさいなって思ってたけど、その笑い声が目覚まし時計代わりだった。その当時はイヤだった目覚め方も、明日が最後ってなると寂しいね。
悲しくはないけど、寂しいよね。
最後に両親に、この部屋にありがとうって伝えて、さよならだね。
もうすぐ実家の桜が咲く。桜の咲く季節はそこまで来てる。
本当に長い間ありがとうございました!!
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