
クリスマス翌日に婦人科検診と人間ドックの大切さとがんばっているステップマザーへのメッセージを病室から③
クリスマスイブの日、前日から夫の夜勤に合わせてお見舞いに来てくれていた姉が、入れ替わりで帰ってくる夫にグループLINEでこう話してくれました。
「ツムギちゃんは、クリスマスイブとクリスマスにお父さんが家にいるのはすごく嬉しいって喜んでいたよ」
私は?
チラリとでも、三人だったらもっと良かったなって思ったりしたかな?
と、ちょっとだけ思いました。
改めて、姉が書いた言葉を眺めて、嗚呼、ずいぶんと寂しい思いをしてきたんだろうとツムギの過去を想像していました。
夫は、ツムギの産みの母と離婚した後、少しでも手当がつくようにとシフト制で夜勤のある現職に転職していたので、必ず土日にお父さんがいるとか、年末年始やお盆休みには家族で旅行に行くとか、そういう経験はしてきていませんでした。
そうでなくても、他のお友達には当たり前にある『家族』が羨ましかったでしょうに。
本当に、父親を独占できるクリスマスイブとクリスマスは、人生初なのかも知れません。
入院中、たまたま読んだfacebookか何かで、複雑な家庭で育った芸能人…みたいな、ゴシップだったのですけれど、『気づいたら、周りの大人に気に入られようと顔色を伺うのが当たり前になっていました』というような話がありました。
これ、他のちゃんとした記事でも時々目にするのですけれど、こういう言葉を聞くと、まるでなんの遠慮もなく、言いたい放題言って、感情剥き出しに向かってくるツムギを見て、ホッとするのです。
私に無遠慮な子で良かった。と。
一緒に住んでいたら、こんな冷静には受け止められません。
いくら親友から「ツムギちゃん、ケイトさんと出会って良かったね。甘えてるんだよー」と諭されても、「わかるけどさー、頭ではわかるけどさー、ほんと嫌だー」と聞く耳を持てません。
すっごいエネルギーで、すっごい真っ直ぐに向かってくる継子を育てている継母さん、きっとたくさんいらっしゃいますよね?
私の話を聞いても、いやいや、たまたまツムギちゃんはいい方なだけで、ウチの継子なんてもっと酷いんだから!と思ってしまう方もいらっしゃいますよね?
大変なら大変なほど、そう思う気持ちわかります。
毎日は忙しいから。
やることいっぱいあるのに、継子は言うこと聞いてくれないから。
でもね、心にいろいろな葛藤を抱えている継子たちは、そうやって、私たちに苛立ちを爆発させて、なんとか不遇な過去から抜け出そうとしているのだと思います。
こどもの今だからこそ、できる表現があるはずですから。
一週間家を離れて身も心も休めていると、そんな風にも考えられるようになります。
私も、また家に戻ったら、こんな優しい気持ちにはなかなかなれないから。
退院手続きまで残り一時間余り、慌てて、ここに記しています。
今が辛くてしんどいステップマザーのみなさんにも、ゆっくり自分を休めてあげられる時間が持てますように。(でも、入院はオススメしません笑)
去年からジワジワと、サンタさんの存在を疑い始めたツムギ。
我が家は中学生になったのを機に、サンタさんには卒業していただくことといたしました。
クリスマスの朝のLINEのやりとり。
ケイト『あ、でもさぁ、サンタさんって、そもそも、世界中のこどもたちにおもちゃを届けてくれるんじゃなかったっけ?
今年は何をお願いしたの?
だんだん希望の物がおもちゃじゃなくなってきたんじゃない??』
ツムギ『ヴァイオレットエヴァーガーデンの漫画、』
ツムギ『あと小説!』
ツムギ『あと服とか、』
ケイト『ほらー🤣』
ツムギ『そういうことかっ、』
ケイト『そういうことだね🤣』
クリスマスの日、お父さんと一緒にGUで洋服ワンコーデ(ブーツまで!)買って帰ってきたそうです。
顔を真っ赤にしながら、初めて自分で全身選んだモノトーンの大人っぽいコーディネートで写真に映る胸元には、先日私と一緒に買った、ハートのガラスのネックレスがキラキラ光っていました。
年明けのサッカーチームOGの新年会には、きっとこのスタイルで行くんだね。
さて、そろそろ帰り支度をしましょうか。
体力ヘロヘロの母さんですが、帰宅早々、思春期怪獣の延々と終わらない話を聞かされるのでしょうから。
ステップマザーのみなさん(と私自身)に、声を大にして伝えたいこと。
目の前のその子は、ちゃんといい子に育っているから心配しないで!