【9日目】一緒にお風呂実験
土日は大概サッカーに行く娘。
土曜日、ちょっと仕事に出ていて、家に戻ったときには、娘は練習から帰って来ていました。
相変わらずサッカー着はそのままでしたが、先に着いていた夫からは何も言っていなかったので、私もそのまま小言はやめることにしました。
前の週からせっせと毎日お風呂に入らせてみたけれど、外で汗をかいて来たからシャワー浴びてサッパリしたい。と言う感覚はそうそう身につくものではないようです。
夏のような暑さだったとは言え、本格的な真夏日には及ばないのかも知れません。
夜にまた一緒に入ればいいでしょう。と、夕飯前にお風呂のスイッチを入れておきました。
次から次へと注意されネタを浴びせてくる娘。
注意されないように努力しようと言う気持ちが1ミリもない。
直す気がないならもういいか、とも思うけれど、好き嫌いの激しさや姿勢、マナーの悪さは、いい続けるしか方法がないのかな?とも思う。
でも何より私を苛立たせるのは、私たちの注意が右から左なことで、言われ慣れてしまっているのだと思うけれど、長年言い続けてしまったのが、私ではないことだからなのだと思います。
もういいんじゃない?と言うと、ちゃんとした大人になってほしいと言うくせに一貫性のない夫。
その日私がお風呂に入る気力を失ったのは、お風呂実験に賛同して、入れるときは自分も一緒に入ると言いながら、一度もそんなそぶりを見せない夫にも苛立ちを感じていたからだと思います。
ああ、もうこのまま振り出しに戻って、実験は失敗に終わってしまうのかな。
不機嫌になった娘が最初に部屋に籠り、続いて私もごちそうさまをしてベッドに入り、せっかく家族三人のために楽しく焼き鳥を焼いていた夫は、ひとりダイニングテーブルに残されてしまったのでした。
その日、食後の時間に合わせて沸かしたお風呂は、誰ひとり入ることなく、ゆっくりと冷めていきました。