父とブラウニーと娘の誕生日
来週は娘の11歳の誕生日です。
そろそろ誕生日プレゼントの準備をしなくては。と、娘に希望を聞いてみました。
「ねぇ、ツムギ、今年のお誕生日には何が欲しいの?」
「うんとねぇ、たくさんあるんだけど、まずはねぇ、ツムギがギュッとできる、モフモフの、犬のぬいぐるみ!」
えーーーっ?!
驚きの声をあげたのは、私ではなく、リビングで一緒に話を聞いていた、リビングの番犬ブラウニーでした(笑)
「かわいそう、かわいそう、ブラウニーかわいそう!」
娘の衝撃のリクエストに、私は大袈裟に嘆いてやりました。
だって、ブラウニーが我が家に来たのは、今からまだ一ヶ月前のことなのですから。
「違うよ!そう言うことじゃないよ!ブラウニーの友達だよ!」
慌てて娘は補足しましたが、あとの祭り。
まあ、いいんですけどね。ぬいぐるみのブラウニーにはそんな娘の言葉はわからないですもの。
たまたま回しっぱなしにしていたホームカメラにそのやりとりが録画されていたので、帰宅した夫にも見せながら、同じ件を繰り返し、大笑いすると言う平和な我が家。
夫には「もうぬいぐるみは買わないよ。そろそろぬいぐるみからは卒業してくれよ」と言われた娘。
実家を引っ越す30歳ごろまで、シャニーちゃん(ネズミか犬かカバか妖精のぬいぐるみ)を大切にしていた私は、ぬいぐるみを心の拠り所にしているひとりっ子の娘の気持ちを理解できないではありません。
ですが、卒業してよとは言わないけれど、次々新しい子が欲しくなって、一番新しい子が一番好き!と言っている娘を見ると、なんだかなぁ、と思わざるを得ないのでした。
夫は、早くこどもっぽい(これは大人から見たら悪い意味の)ところがなくなって成長してくれればと思っている反面、ブラウニーに自分を重ね、やがて訪れる娘の親離れに対し、覚悟はできていないのだと思います。
私はどちらかと言うと、これから距離を縮めていく方向にあるので、夫の寂しさはまた格別なのでしょう。
共感してあげられなくて、ごめんね、夫。
休日出勤の合間に、娘の様子を見ようと覗いたホームカメラには、座椅子でYouTubeを見る夫の姿が。
傍には、まるで一緒に動画を楽しんでいるかのようにブラウニーがちょこんと座っていました。
『すっかりブラウニーと仲良しね🐶』とLINEを送ると、『そだよ😏』と返って来ました。
次に覗いたときには、ブラウニーは夫のお腹の上にいました。
次に覗いたときには、夫はモフモフのブラウニーをギュッとしてお昼寝をしていました。
我が夫ながら、可愛い。
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