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【4日目】一緒にお風呂実験
この日は娘の親友を誘って、3人でお出かけをする約束をしていました。
出版120周年を記念して開催されているピーターラビット展と同時開催の謎解きラリー。
ピーターラビットは2018年に実写化された映画が大好きで、娘にも見せたところ気に入って、自分ひとりでも繰り返し見ていたようでしたので、きっと楽しめると思っていました。
お友達の家には9:30に迎えに行く約束をしていました。
サッカーの練習の日より少しゆったりとした朝でした。
娘も、前日にかかったお姫様の魔法が解けていなかったので、私も、心に余裕のある気持ちのよい目覚めでした。
そのゆとりが裏目に。
「ツムギ〜、今朝は時間があるから、机の上片付けてから出かけたら?お父さん、一緒にやってあげて」
出かける前に余計なことをやらせてはいけないと言うのは、散々学んできているはずなのに。
それでも、半月近く机の上にほったらかされている水彩のバケツ(もちろん、水は汚れていて絵筆が突き刺さったままの)と、今にも雪崩れ落ちそうな紙の山を見過ごすことができず、ついウッカリ声をかけてしまったのです。
夫にお願いしたのも人選ミスでした。
私よりも遥かに綺麗好きな夫。自分の娘のだらしなさにはうんざりしていて、あの部屋、生理的に無理なんだよ。と言うほどでしたから。
加えて、娘にsuicaは?と尋ねると、え?知らないよ。返したんじゃない?の答え。
え?そう?
テーブルの上にはないし、suicaを預かっておく箱の中にもないし、そもそも返してもらった記憶もない。
ああ、その日にすぐに返して。って言わなかった私のミスだ。(これを書きながら、ピーターラビットの後にもまた返してもらうのを忘れていることを思い出して反省)
机の上を片付ける要員として呼んだ夫は、同時にsuica探しにも参戦することとなってしまったのです。
しばらくすると娘の部屋から大声で夫を非難する声が聞こえてきました。
「なんで、勝手にツムギの物捨てるのよ〜!」
「落ちているからだよ。落ちている物はゴミだろ!」
夫の気持ちもわかるけれど、いくら床に落ちていたからと言って、ツムギが描いた絵(たとえそれがすでに紙はシワシワで未完成の練習描きに見えたとしても)をゴミ箱に入れたのは失敗でした。
夫に言わせれば(私もそう思うけれど)、そもそも何度言っても片付けず、いつも出かける間際に失くし物を探す娘が悪いのですけれど、娘にそもそもは通用しません。
ああ、やらかしてしまった。と反省しつつ、娘は何もせず喚いているだけで、suicaを探し出してくれたお父さんに対して、まだ「謝ってよ!」と言い続けていたので、私はお友達との約束に間に合うように先に家を出ることにしました。
お友達とそのお母さんには、簡単に事の顛末を話したけれど、すでに娘の性質をわかってくれているふたりは、いつものことねー。といった様子で、娘の登場を待ってくれたのでした。
最後はやっぱり夫が折れて謝った様子。
それでも娘は、謝ったけど寝転んだままだったからまだ許していないと憤慨しているのでした。
今日から五年生は二泊三日の移動教室。
案の定、昨晩寝る前になって、まだ準備が半分も終わっていないことが発覚し、二週間前から21時には寝て、移動教室に備えるようにと言われていたにもかかわらず、23時に就寝した娘が、朝もギリギリの時間にバタバタと出かけて行きました。
部屋を見ると、床には脱ぎ捨てた服が散乱し、学校で使うiPadも筆箱も、ゴミのようなスケッチも、机と椅子と床の区別がないかのように、まんべんなく広がっていました。
同じ失敗は繰り返さない。と肝に銘じて、静かに娘の部屋の扉を閉めました。
ピーターラビットは想像以上に楽しく、夕方には家に戻ってる予定が、21時近くの帰宅に。
15,000歩を超えて私もクタクタでしたが、お風呂は一緒に入りました。
一緒にお風呂実験4日目。
半日丸々付き合ったからいいかなあーと思いつつ、帰りながら夫に、お風呂を沸かしてとお願いしておいたのです。