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ゆるゆるのパンツ

洗濯物を畳んでいたら、娘のパンツのゴムがゆるゆるになっていることに気づきました。


娘は四月に家に引っ越してきたとき、大量の靴下と大量のパンツと大量の洋服を持ってきました。
新しい物もあったので、きっとしばらく買わないで済むように義母が持たせてくれたのでしょう。

しばらく私の出る幕はないな。と少し残念に思いましたが、この領域には深く踏み込まないことにしました。


娘のパンツを初めて見たとき、小学四年生ってまだこんなパンツを履く歳なのかしら?と驚きました。
自分がいつからいつまで、どんなパンツを履いていたかなど覚えてもいないくせに、少し毛玉ができやすい厚地のもこもこパンツがあまりにも幼く感じてビックリしたのでした。


ちょうど洗濯物が畳み終わるタイミングで娘がサッカーの練習から帰って来たので、他のパンツと交ざらないように避けてあったゆるゆるのパンツを渡して、これはもう捨てた方がいいんじゃない?と聞きました。

ーい・い・の。

ああ、憎らしい言い方。
最近の娘は条件反射のように、何を提案しても反論してきます。


ヨレヨレの下着を着続けることが恥ずかしいと思うのは、私の勝手な価値観かしら?

娘に注意するときに、極力『女の子なんだから』と言わないようにしているのですが、心の中にはこの言葉が芽生えます。

『古い下着=恥ずかしい』みたいに捉えられてしまうと、人を見下す物差しを与えてしまう恐れがあるし、なんと言って伝えたらよいのでしょう。


結局娘は大事そうに、ゆるゆるのパンツを持って部屋に行ってしまったので、それ以上はパンツの話はしませんでしたが、衛生的な話って、教えるのが難しいなぁと思っています。


果たして、今後、そのゆるゆるパンツは再び洗濯物として私の目に触れることがあるのでしょうか?

もし次に出会うことがあったとしたら、こっそりゴムを入れ替えて何ごともなかったように洗濯物の山に帰してみようかと思っています。

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