見出し画像

【2日目】一緒にお風呂実験

継続は力なり。

前の日に続き、昨日も娘とお風呂に入りました。

「昨日はあんまり一緒に入れなかったから、今日こそ一緒に入る?」と、誘い方はさりげなく。
まだ娘は、これが作戦だとは気づいていないはずです。

夫が、いい匂いのシャンプーを使ったら、お風呂に入る楽しみが増えるんじゃないか?と、実家にいる時に使っていた『ミノン』を娘用に注文していました。

おい、夫よ。家にだって、いい匂いのシャンプーとボディーソープちゃんと準備してあるんだぜ?

と言う反撃はせず、ここは夫の言いなりになることにしました。

「ツムギへのプレゼントが宅配ロッカーに入っているからとっておいで!」だなんて、思わせぶりなことをお父さんに言われたものだから、ウキウキしながらAmazonの箱を開けて「え、何これ?プレゼントって本とかじゃないの?」と娘はガッカリするのでした。

それでも、ウキウキはずっと続いていました。
明らかにウキウキ。
これはもう、一緒にお風呂実験の効果が覿面であることを物語っていました。

昨日は私が身体を洗って湯船に浸かったタイミングで娘が入ってきました。
先日従妹からプレゼントしてもらった入浴剤があったので、今日はそれを入れよう。と言うことになりました。

2日目はシャンプーの仕方をおさらいするフリをしてまたワシャワシャとスキンシップ。

入浴剤は一緒に湯船に入ってからにして!と娘が言うので、先に入った私はすっかり長風呂になってしまいました。

さすがにのぼせて、湯上がりにしゃがみ込んでいましたら、娘が心配そうに言いました。

「お待たせしてしまってごめんなさい」

自分のせいだと言われることを極端に嫌う娘が、自分から素直に謝ることができたのです。

今までの、謝れって言うから謝った。とは明らかに違う表情で。

のぼせたのは夕食のときに欲張って飲んだ500ml缶のビールのせいだと薄々感じていましたが、大人の都合は内緒です。


夫が夜勤の日だったので、私も早めに寝ることにしました。

「明日は3人で一緒に寝ようよ」と言う娘に、明日また聞いてね。と返してしまいました。

「ケイトはひとりで寝るの好き?」と聞かれたので、好きだよ。と答えました。

きっと、昨日も一緒に寝たかったのだと思います。
「今日一緒に寝てもいい?」と聞いてきたら、いいよ。と言うつもりでしたが、娘は「おやすみなさい」と部屋を出て行きました。

一緒に寝たいけど、断られたら嫌だし。

きっと断られるだろうと娘が考えてしまうほど、私はいろいろなことを拒絶してきてしまったのだろうか?

気持ちがわかるなら、こちらから声をかけてあげればよかったのでしょうけれど、やっぱり自分から言える人になってほしくて、これでよかったのだと言い聞かせて、夫のいない広いベッドでひとり眠りについたのでした。

朝、起こしに娘の部屋の扉を開けたら、システムベッドの上から掛け布団を引き摺り下ろし、フローリングにマットを敷いた床の上で寝ていました。

何度か注意していますが、時々ここで眠りたいの!と聞かない娘。


およそ一年前、自分の部屋が欲しいと言って、喜んで自分の基地に潜り込んでみたものの、まだ個室を与えられるには未熟だったことに自ら気づいてしまったのではないかと思います。

寂しくて、みんなと一緒に寝たい気持ちと、どうにもならない怒りを抑えるために家の中に自分だけの基地を持っておきたい気持ちと、そんな気持ちの間を行ったり来たりしているのでしょう。

友人が言うように、一緒にお風呂だけじゃなく、一緒に寝ることも必要なのかも知れません。

今夜、3人で寝ようよ。ともう一度言ってきたら、今日はいいよ。と言ってあげよう。

娘と入る湯船は、私の固くなった気持ちも、少しずつほぐしてくれているのかも知れません。

いいなと思ったら応援しよう!