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ティファニーのカーネーション

今日は筋肉痛の足を引き摺って、午後から事務所に行きました。
在宅勤務でがんばれるほど気力も体力も残っていなかったので、強制的に仕事をする環境に身を置くことにしました。

一緒にエントリーしていた友人が、ひとり、ふたりとオンラインに切り替える中、最後まで迷っていた私。

夫に相談すると、走っておいでよ。と言ってくれましたが、決断するまでには至りませんでした。

迷いは何だったのだろう?と考えると、一番は身体の心配でした。
2月の初めにコロナ陽性になり、練習ができないどころか、歩く筋肉も衰える日々。
何年か前に呼吸器内科で80代だと言われた肺も(タバコも吸っていないと言うのに!)、コロナの後遺症でどうなってしまっているかもわかりません。

こんなときに、こんな身体で、万が一何かあったら…と思うと、自分本位でよいものか、判断が鈍ってしまったのだと思います。


最終的には、神様に決めていただくことにしました。

ちょうど、3月10日で終わるはずの仕事が、前日の12日に延びてしまうかもしれないと言う事案が発生し、後者だった場合には、時間的にランナー受付をすることができなくなるので、その結果に委ねることにしたのです。


仕事はうまく10日で完了できることがわかり、腹を括りました。
オンラインに切り替えて、確実に完走賞のティファニーを手に入れる道もありましたが、ティファニーをいただくことではなく、今の自分と向き合うために名古屋の地を走ることが大切だと思ったからです。


奇しくも、今年11回目を迎えた名古屋ウィメンズマラソンのテーマは『新たなスタートをきる』でした。

名字が変わって初めての大会。
50代になって初めての大会。

今年のティファニーのペンダントのデザインを見た瞬間、ゴールしてティファニーを手にしたい!と言う欲が出ました。

ペンダントに描かれたモチーフが『カーネーション』だったのです。


母を亡くした時から、なんとなく好きになれなくなってしまった花。
今年でなかったら、きっと心がザワザワして、完走するためのモチベーションにはならなかったと思います。

カーネーションの花言葉は色によって異なるそうです。


ゴールを通過したのは、制限時間の僅か6分前でした。

フィニッシュゲートで泣くのはこれで4度目になりますが、今年の涙は安堵の涙だったように思います。

人生何が起こるかわからない。と言う教訓の中で、挑戦への条件が揃っているときに、諦める選択肢はないな。と、改めて感じた大会となりました。

タキシード隊のイケメンと、初めて撮ったツーショット。
汗と涙でグシャグシャだけど、いい顔してるんじゃないかな。

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