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子供部屋のドアを外してやりました
私がこどもの頃は、親に叱られると玄関の外に閉め出されたり、押し入れに閉じ込められたり(これは我が家ではなかったかと思いますが)、ドアはこどもが親に「開けてください」と懇願する物だったように思います。
小四の娘に個室を用意してあげて、こんなにもドアを閉め切るものだとは想像していませんでした。
鍵は付いていません。
女の子なので、親とは言え、開けるときはノックをして開けていますが、娘が怒って部屋に籠ったときには、内側で必死にドアを押さえつける娘に対抗して、こちらも力づくで開けにかかります。
五十路母さん、結構しんどいんですけど。
昨日はさすがに堪忍袋の緒が切れました。
堪忍袋の緒が切れたと言うよりは、このままの状況で娘に個室を与え続けたら娘はダメになる。と思ったと言う方が正しいと思います。
夜中からの腹痛に頭痛も加わっていた私は、夫が仕事に出かけた後も布団から出られずにいました。
私は休み。娘は午前中いつものサッカーの練習だったので、自分で起きて行ってくれるだろうと思いながら、そのまま体を休めていました。
うつらうつらする感覚の中で、やっぱり娘は自分では起きられず、サッカーの練習には行っていないなぁ、と感じてはいましたが、試合じゃなければチームのメンバーに迷惑がかかることはないし、自己責任を学んでもらおうとそのままにしていました。
お昼が過ぎて、いい加減に起きなくてはと布団を抜け出し、まずはキッチンに向かうと、娘が電気ポットでお湯を沸かした形跡がありました。
よかった。
ちゃんと自分でスープでも作ってご飯食べてくれたのね。
ありがとうとごめんねを言いに娘の部屋に向かいドアを開けたら…。
食べ終わったカップ麺が学習机の上に置きっぱなし、パンツと脱いだ服が床に散乱、前の日のサッカーのユニフォームがリュックから雪崩落ち、当の本人はと言うと、真っ暗な中、椅子に反対に座り、前髪をダランと垂らし、至近距離でゲームをしていたのです。
ゾッとしました。
これが小四の女の子??
どーゆーこと???
絶句している私に、娘は顔を突っ伏したまま何も答えず。
どう声をかけるべきか一瞬では判断できず、ドアを開けたまま、一旦その場を離れました。
もう一度部屋に戻ると、ドアの内側にゲームを持ったまま体育座りをして私が開けることを拒む娘。
もうこれはダメだ。
こんなことを繰り返す意味がまったくわからない。
これは物理的な籠城を与えてしまった親の責任だと思った私は、フラつく体で娘の部屋のドアを外しにかかったのです。
さすがに丸見えの状態は可哀想だと、暖簾を縫ってあげました。
突っ張り棒を買って来て「どの高さがいい?」と声をかけると「この辺かな?」と娘も満更ではない様子。
取り外したドアはかなり邪魔ですけれど、もう少し成長できるまで、ドアはお預けにしようと思います。
それと同時に、私は私で、娘が過ごしやすいリビング作りができていなかったことを反省。
娘が部屋に籠ることがないよう、工夫をしていきたいと思いました。