軽んじられるスラー
ちょっと強いタイトルにしてみました。(;・∀・)
こんにちは、サックス奏者角口圭都です。サックスの演奏楽しんでいらっしゃいますか?
普段のレッスンや、夏のコンクールに向けて吹奏楽レッスンが激増してきました。毎日のようにいろんな場所へ行って演奏をお聴かせいただくわけですが・・・
ノイローゼになりそうなくらいスラーの吹き方についてレクチャーしています。
スラーの吹き方
「スラーの頭にはタンギングを入れましょう」
「スラーの中の音はタンギングをしないで滑らかにつなげて吹きましょう」
この記事をお読みの方はスラーを表現できていますか??
クラシックや吹奏楽では、とっても、とっっっても!!大事な基礎知識であり、マナーです。スラーなど楽譜に記載されているアーティキュレーションは作曲者や編曲者からの「こうやって吹いてほしい」というメッセージなのです!!
スタッカートやアクセントに比べると、演奏効果を聞き分けるのが難しいからか、耳が育っていないからか、なかなかコトの重大さを理解してもらえない傾向があるように感じています。
何回教えても、こちらがどれだけ懇願しても、その時、その場所だけは直そうとしてくれるんですが、またすぐに元のテキトーな吹き方に戻ってしまいます・・・ もちろんそれを矯正するためのレッスンや練習なんですけどね。
何度も同じことを指摘していると、だんだん小姑みたいな気持ちになってきます。😢
「レッスンで、またおんなじこと言われた・・・」って思う方もいらっしゃると思うのですが、こちらも同じです。「また同じことばっかり言って嫌味な感じでやだなぁ・・・でもこれ、避けて通れないしなぁ」と考えています。
軽んじられるスラー
私もレッスンをするようになってから15年程たちます。
音色が・・・
難しいパッセージが・・・
音程が・・・
リードやリガチャー・・・
スタッカートやアクセントの吹き方・・・
これらはわかりやすい項目なので、これまでたくさん質問を受けてきました。でもスラーについて質問を受けたことはほとんどありません。こちらから指摘したことしかないような気がします。
楽譜上にいつもたくさん書かれていて見慣れていているスラーさん。
「あぁスラーね」とちょっと甘く見ていませんか??(;・∀・)
「神は細部に宿る」
スラーをきちんと表現することによって得られる演奏効果は絶大です。
なぜここでスラーを区切ったのか、これによって音楽がどう色づくのか、そんなことを考えながら曲作りをしていくのはとても楽しいですよ。
また、大人数になるとスラーは交通整理の役割も担います。みんな好き勝手なアーティキュレーションで吹いたら・・・大変なことになってしまいます。
ぜひ一度自分のスラーの吹き方を見直してみていただけると嬉しいです。
そして、私のレッスンにいらっしゃる方の認識が少しでも良くなって、指摘する回数が減ることを祈っております。(笑)
そして全国のクラシックサックス演奏者の皆様のスキルが上がりますように!
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