【第5回】企業の成長可能性に関する説明資料を読もう ~株式会社識学~
明けましておめでとうございます。株式会社ホロックスの社長、鷲尾です。
今回はベンチャー経営者などの間で話題『識学』の会社、株式会社識学の成長可能性に関する説明資料を読み解いていきます。
株式会社識学とは、『識学』という「経営者・マネージャー・部下、全ての社員が無駄なストレス無く、仕事に集中できる組織を作り上げ、成果をあげる為のマネジメント理論」をベースにした、マネジメントコンサルティングを行っている企業です。
2015年3月に設立された株式会社識学は、2017年2月に第三者割当増資を実施した後にサービスを拡充、2019年2月に東証マザーズにIPOを果たしています。
株式会社識学の概要 ~『識学』について~
画像出展:株式会社識学 成長可能性に関する説明資料
識学とは、「経営者・マネージャー・部下、全ての社員が無駄なストレス無く、仕事に集中できる組織」を作り上げ、成果をあげる為のマネジメント理論です。
人はそれぞれ独自の思考パターンを持っているため、同様の事象であっても認識にそれぞれずれが生じてしまう場合があります。
それら認識のずれを排除することによって、組織のパフォーマンスを向上させる仕組みとなっています。
識学と一般的な研修ビジネスとの違いは、”未来へのコミットするメソット”という点です。
画像出展:株式会社識学 成長可能性に関する説明資料
また識学は経営者層を主なターゲットしている点やマンツーマンでの研修スタイルを取っている点でも、既存の研修とは異なります。
このような、新しい形態である『識学』は多方面から大きな支持を集めており、導入企業は1,000社を超えています。
株式会社識学について
そんな『識学』を展開する株式会社識学について少し見ていきましょう。
画像出展:株式会社識学 成長可能性に関する説明資料
株式会社識学は、マンツーマントレーニング(マスタートレーニング)を始めとした、識学に基づく組織運営を導入・浸透させ、組織の生産性を高める『マネジメントコンサルティングサービス』と、ウェブ上で顧客の識学実践を支援する『プラットフォームサービス』の2種類を展開しています。
しかし、キャッシュポイントは『マネジメントコンサルティングサービス』のみであり、現状『プラットフォームサービス』はコンテンツマーケティングのプロセスの一という位置づけであるようです。
『識学』の主たるターゲットは、成長期の中堅企業や組織の流動性が激しい企業などの幹部層です。
実際の顧客層も5年以上の社歴を有する中堅企業が中心であり、何らかの成長の壁に直面した際に『識学』を利用しているケースが多いようです。
株式会社識学の特徴・強み
株式会社識学の最も大きな特徴であり強みでもあるのが、独自の研修メソット『識学』に対する既存顧客の支持の厚さです。
画像出展:株式会社識学 成長可能性に関する説明資料
主な顧客基盤である中堅企業の経営者層からの熱い支持のよって、リピート率54%を誇ります。
口コミによる流入が最も多く全体の49%を占めることからも、満足度の高さを伺うことができます。
株式会社識学の今後
株式会社識学は中長期のビジョンとして、”『識学』のブランド化”を掲げています。
画像出展:株式会社識学 成長可能性に関する説明資料
そのために、”認知度の向上”、”プラットフォームビジネスの強化”、”更なる顧客ニーズへの対応”を掲げています。
認知度の向上においては、積極的な広告宣伝と更なる全国展開の推進を図るとともに、同業他社とのコンソーシアムの結成も行っていきます。
プラットフォームビジネスの強化にあたっては、今までは顧客流入、育成のツールとしての位置づけであったプラットフォームを強化することで新たなキャッシュポイントとし、ストック型による安定した収益を狙います。
更なる顧客ニーズへの対応においては、M&A後の組織変化などに着目し、買収後の組織活用がしっかりできているかを『識学』の観点からチェックするとともに、組織DD後に識学トレーニングを導入し、シナジー効果創出までの期間を最短化します。
また一般企業以外の組織(公共団体・スポーツチーム・教育機関等)にもターゲットを広げていきます。
株式会社識学は『識学』をブランド化することによって、社会の教育インフラたる地位を獲得し、企業活動のみならずさまざまなチームの活動においてなくてはならない存在となることを目指しているようです。
まとめ
・株式会社識学は、マンツーマントレーニング(マスタートレーニング)を始めとした、識学に基づく組織運営を導入・浸透させ、組織の生産性を高める『マネジメントコンサルティングサービス』と、ウェブ上で顧客の識学実践を支援する『プラットフォームサービス』の2種類を展開
・最も大きな特徴であり強みでもあるのが、独自の研修メソット『識学』に対する既存顧客の支持の厚さ
・中長期のビジョンとして、”『識学』のブランド化”を掲げる
・『識学』をブランド化することによって、社会の教育インフラたる地位を獲得し、企業活動のみならずさまざまなチームの活動においてなくてはならない存在となることを目指している