【第11回】企業の成長可能性に関する説明資料を読もう ~ランサーズ株式会社~
こんにちは。株式会社ホロックスの鷲尾です。
今回はフリーランス向けのマッチングサービスを運営している、ランサーズ株式会社の成長可能性に関する説明資料を読み解いていきます。
2008年に株式会社リートとして設立され、同年12月に『Lancers』をリリース、2013年には社名をランサーズ株式会社に変更しさまざまなサービスをローンチしつつグロース、2019年12月に東証マザーズに上場を果たしています。
ランサーズ株式会社について
『Lancers』は、システム開発からバックオフィスまで、270種類以上のさまざまな仕事の依頼・受注が可能なフリーランス向けのマッチングサービスになります。
画像出展:ランサーズ株式会社 成長可能性に関する説明資料
『Lancers』においてはオンラインスタッフィングプラットフォームをいうスキームを用いており、特定のフリーランスに仕事を依頼することができます。
これによって、プロフェッショナルやセミプロといった高度人材に適切にアプローチすることができます。
また、実名や顔写真の公開を推奨したり、認定ランサー制度を取り入れることによって、人材のミスマッチを防いでいます。
『Lancers』は他にもフリーランス向けに管理業務サポートやクレジットカード作成サービス、コミュニティ運営を行うことによってランサー(Lancersに認定されたフリーランス)の数は2018年から2019年の1年で、1.8倍に増えています。
ランサーズ株式会社の強み
ランサーズ株式会社の強みは、『Lancers』において”信頼”を武器にした、自律的に成長するプラットフォームを構築できている点です。
画像出展:ランサーズ株式会社 成長可能性に関する説明資料
フリーランスにとって働きやすい環境をしっかり整備することなどによって、高度人材の登録者数を増加・定着させ、それら高度人材のスキルや信頼をしっかりと可視化する各種仕組みによって受けて側の『Lancers』に対するロイヤリティを高めます。
このサイクルをしっかり回転させることで、『Lancers』におけるGMVが自律的に増加していき、プラットフォームとしての価値も、それに比例して高まっていきます。
ランサーズ株式会社の今後
ランサーズ株式会社は今後、このプラットフォームの成長モデルを、根源となる信頼ランサー数を増加させることによって、さらに強化していく方針です。
この施策によってランサーズ株式会社の売り上げは伸びていますが、販管費は増えておらず、この状況を維持することで、更なる利益率の上昇へと繋げていきます。
まとめ
・『Lancers』は、システム開発からバックオフィスまで、270種類以上のさまざまな仕事の依頼・受注が可能なフリーランス向けのマッチングサービス
・”信頼”を武器にした、自律的に成長するプラットフォーム
・今後はプラットフォームの成長モデルを、根源となる信頼ランサー数を増加させることによってさらに強化