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第6話:社会科学(経済学・経営学・社会学)をざっくり学ぶ

前回のおさらい

こんにちは。低気圧のせいで頭痛がつらすぎて何もやる気が起きない!
今日も役に立たない知識をお伝えいたします。


前回は、マーケティング論を研究するときに必要な考え方をもつためには、経済学、経営学、社会学、心理学、哲学の5つの学問を勉強しておく必要あるというお話をお伝えしました。
マーケティング論は、経済学、経営学と親戚で、社会学も社会科学という範囲でいうと同族関係にあるということをお伝えしました。また、社会に関わる学問なので、人を研究する必要があるということで、心理学が必要で、思考や論理が必要であるということで哲学が必要だということをお伝えしてきました。

経済学研究をかんたんに理解する

今回は、それぞれの学問をざっくりとお伝えできればと思っています。その前編として経済学、経営学、社会学をお伝えいたします。

まずは経済学と、経営学のおさらい。

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経済学はvol.2でお伝えしたとおり、どうやって財を増やしていくのかを考える学問です。財を増やすためには、生産や交換、流通などを検討する必要があります。また、交換をするためには、貨幣について検討する必要があります。また、生産をするためには材料や生産手段(工場など)が必要です。
市場という範囲で考えると需要と供給の関係を考えていく必要があります。
また、経済を検討するときの範囲を1つの企業体で検討するのはミクロ経済学として研究され、1つの国の単位で検討していくのがマクロ経済学ですね。マクロ経済学はケインズが研究したこととしても有名ですね。
vol.1でお話した、セイの法則と真逆の考え方をしていますセイの法則は、供給が需要を作っていくということを言っていましたが、ケインズはその逆で、有効需要の原理が根幹になっていて、「供給量が需要量によって制約される」と考えられているのです。
「財を増やす」ということを軸にして検討していくのが経済学です。

経営学研究をかんたんに理解する

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経済学的な発想で検討しても、そこからはみ出てしまう範囲が出てきてしまいます。例えば、経済学で競争ということは検討範囲になるのですが、1つの生産で効率的な生産をするための方法については経済学の検討範囲から外れてしまうんですね。

そこで効率的な生産をするための方法を検討したのが経営学として研究されてきました。会社の経営を研究していると思われがちですが、はじめは工場の生産を効率的にするためにどうしたらいいのかということを研究されたことから始まります。

例えば、科学的管理法を生み出したテイラー。この人は、標準的な生産方法を定めることで誰でも同じような生産を可能にするために頑張った人です。例えば、工具を同じものにしてみたり、標準的な作業時間をさだめて、その作業時間より早い人にはインセンティブを与えてみたりしました。標準的な作業時間は適当に決めたわけではなく、きちんと色んな人の作業時間をサンプリングしてから定めていました。(ビジネス上で適当に決められた無茶なKPIを達成するために疲弊するのとは全然わけが違うわけです。)

経営学の3つの要素として、「ヒト・モノ・カネ」という言葉がよく言われます。ヒトに関しては、組織論や人的資源管理などで研究され、モノは、経営管理や生産管理論として研究されます。金に関しては、会計学として研究されるわけです。
企業の経営1つとっても人間が行うものなので幅広い派生ジャンルが生まれるわけですね。

社会学研究をかんたんに理解する

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さて、社会学についておさらいしていきましょう。
社会学の生まれた流れとしては、原始時代人と人との関わりは自分の家族や同じ部族で過ごしている数少ないコミュニティーから始まります。時たま、知らない部族との接触や侵略による関わりが出てきます。
知らない部族とのコミュニケーションの手段としては、戦もそうですし、交易も行われていたそうです。交易も知らない部族とのやり取りは争いにつながってしまうため、「沈黙交易」をしていたことが知られています。自分の部族が所有している、食べ物や作ったモノなどを道端にこっそり置いておきます。そうすると次の日にはなくなっていて、返礼品として知らない部族のモノが置かれる。これが沈黙交易です。これが経済の始まりだということも言われています。

こうした人と人との関わりがだんだん増えていくことで、複雑でかんたんには理解できなくなってきます。今生きている世の中のメカニズムを解明するのが社会学です。

まとめ

マーケティング論を学ぶことや、ビジネスでマーケティングを使っていくためには、今生きている世の中の構造を知っていく必要があります。社会学には、世の中のメカニズムをしるための研究方法が様々出てきているのでそういった考え方を知っていくことがとても大切になってきます。

さて、今日は社会科学の3つの学問をご紹介してきました。明日は、心理学と哲学について触れていきたいと思います。
それでは失礼します〜!

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