最近のこと
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春は三寒四温なんて言葉があるように、あったかくなってさむくなっての繰り返しである。心は比較的落ち着いて生活できているものの、最近のわたしは寒暖差にやられている。暑ければ暑いでだれるし、寒いとブランケットにくるまってずっとずっと眠ってしまう。今は働いていないので誰にも迷惑をかけてはいないのだが、だらだら過ごしていると不思議と罪悪感がわいてきて、情けない気持ちになってしまう。
そんなある日、休職中のわたしは退職手続きのために職場に出向くこととなった。朝からため息ばかり、気温はまずまずで幸いにも体調は良いが、気が重い。自転車で行くか歩いていくか、そんなことを考えるだけでしんどい。鬱になり仕事を休み、回復してきたと思っていたが、やはり自分は職場に対して拒否反応を示していることがよくわかった。結局歩くことにした私は生ぬるい気温の中ジトっと汗をかきながら職場に出向いた。
いつも通り感じの悪い事務さん。声をかけてくれる同期、上司。ついてしまうと淡々とやることをやるだけなので、行く前よりも気は楽になる。
一通り書類記入を終えて廊下を歩きながらふと気づいた。
あれ?こんなに明るかったっけ。
照明が変わったのではないかと思うほどに、明るくて清潔感のある廊下、フレッシュな同期、後輩たち。もっと空気がよどんでいて、暗く重い印象であった職場。私自身の心のフィルターが、ただ汚れていただけということに気付いた日だった。
よかった。ちゃんと回復しているんだ。そう思った。これからの転職活動や日々の暮らしが、いい方向に向かうといいな。
そんな気持ちで、職場を後にした。
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