”いつキャン”だった私が、キャンプデビューを決意するまで
北国の内科医、keitoです。
小1、年長、1歳の子供たち、自営業夫と暮らしています。
『いつかはキャンプしてみたいけど、いつのことかな。結局なんだかんだで、しないかもしれないな。』
そんな感じで過ごしていた『いつキャン』の私ですが、いろいろあって『今こそキャンプしよう!』と思い立ちました。
分からないながら準備を進め、キャンプデビューを目指すアレコレをほぼリアルタイムでつづっていきます。
きっかけは、半ばしぶしぶ受け取ったひと張りのテントだった
「keitoさん、うちにテント余っているけど、よかったら貰ってくれませんか?」
ご近所のお友達に声をかけられたのは、上の子2人のイヤイヤ期がようやく落ち着いてきた頃でした。
とは言っても、ある程度話が通じるようになっただけで、近場に出かけるのも一苦労。
お泊まりに行くなら自家用車一択、レジャー施設併設ホテル一択。
起床した瞬間から寝る直前まで遊びに付き合い親は疲労困憊ゾンビ化、「まだ帰りたくない号泣」でミイラ化して帰宅、翌平日は疲労で不機嫌な子供の大合唱で始まる、という有様でした。
キャンプだなんて夢のまた夢。
『子供のためにしてやりたいのに出来てない』を新たに抱えてしまう気がして、私はちょっと返事に躊躇しました。
「友達とキャンプしようと買い込んだけど、結局1回しか使わなかったんだよね。大きすぎて置いておくのも難しいから、貰ってもらえると助かるんですけど。」
日頃何かと良くしてくださるお友達に重ねて言われればキッパリ断るのも難しく、
『いいや、頂くまでがお友達孝行と思って頂こう。数年放置してしまったら処分しよう。』
と、頂くことにしました。
そんな軽い気持ちで返事をしたのに、持ち込まれた物品は思いのほか大量かつ大型でびっくり。
3歳児くらいの大きさと重量のテントセット、特厚毛布より嵩張るインナーシート(テントの中に敷くカーペットのようなもの)、単1電池が6本も入るメーカー品の電池式ランタン。
『これだけの物品、捨てるのもハードル高い。やはり背負い込んでしまったか…』
と思いつつ、物置の奥深くになんとか詰め込んだのでした。
第3子誕生、家キャンデビュー
そんな形で、できれば忘れ去ろうとしていたテントを引っ張り出したのは、第3子が誕生して初めての夏でした。
当時年長・年中だった長男長女は、お外で遊びたい真っ盛り。
でも、ようやく半年の赤ちゃんを連れて屋外で遊ぶのは限界があります。
加えて長男の「BBBQしようよいつBBQできるの今日BBQじゃないのいつBBQできるのBBQしようよ」攻撃に辟易し、「ちょっとでも子供同士で遊んでくれるなら」と思い、あのテントを引っ張り出したのでした。
Campman5人用ドーム型テント(頂きもの)
うちには2台横並びのカーポートがあるのですが、まずはそこに設営してみることにしました。
ドーム型テントは大昔に設営したことがあるのでなんとなくイメージはつくものの、いざ出してみるとびっくりするくらい巨大。
底面280x280cm(前室込み475×280)、ドーム高190cmもあります。(いや、最近のファミリー用テントとしてはそんなに大きくないと今は思うのですが。)
メインポールも4mは超えており、ビヨンビヨンしながら格闘していました。
そこで見ちゃおれん、と手を出してきたのがボーイスカウトOGのお隣のご主人。(大変面倒見の良い熱血漢で、やはり私は頭が上がらないのです)
「そのポールはフライにつけるやつだと思うよ」
そんなアドバイスを受けてするする設営が進みます。
ただ、子供達の「まだなの?もうはいってもいい?ブランコしたい今日テントで寝たい」をかわしながら設営を続けるのはなかなか骨が折れました。
「ほんとはペグ打った方がちゃんと立つんだけどね。風がある時はロープだけでもしたほうがいいよ」
本当はもっと色々イロイロ言いたげでしたが、こらえた様子のご主人(笑)。
インナーシートを敷いて、買い込んでおいたコールマンのエアーマットレス(ダブル)を手押しポンプで膨らまして(途中で飛び乗る子供を叱りつけながら)、クッションとタオルケットを持ち込みました。
するとなんと、あらまぁビックリのステキ空間が出現!
子供達も大喜びで出たり入ったりしています。
結局、その夏は2回ほどそのテントで寝ました。
住宅街の中でも、夜明け前に聞こえるいつもと違う鳥の声。
テントに映る緑陰。
すべてが特別でとてもいい。
しかし、自宅敷地内とはいえ夜間の人通りがあると大人の私は緊張してとても安眠できません。
結局子供が寝たところで抱っこで家の中に運ぶことになり、付き合わされる夫からも不満が出ます。
設営に手間がかかるので簡単には撤収したくない、でもカーポートにテントを立てて車を出しっぱなしにするのは具合が悪い。
でも子供は喜ぶし…
そんなこんなで、なし崩し的にもう少し小型のテントを購入することにしました。
コールマン(Coleman) テント ツーリングドーム LX(2~3人用)購入
この時にはまだキャンプデビューする心づもりはありませんでしたので、1-2人用、税込8000円代のワンタッチテント(折り畳み傘のような構造のテント)をAmazonで購入しました。
ところが、ワンタッチの構造上壁にかかるテンションが低いので、ペグダウンやロープダウンをしない状態ではユルユルです。
ベンチレーション(換気口)を閉じていても風や雨が入り込み、遊び用としても使い物になりませんでした(製品が悪いのではなく、用途が悪いのです)。
やむなく返品しました。
次に購入したのは、コールマン(Coleman) ツーリングドーム LX(2~3人用)。
購入当時は17000円代だったと思います(この記事を書いた現在は16000円代でした。)。
さすがのメーカー品、ベンチレーターにつっかい棒があったり、作り込まれています。サイズが小さい分扱いやすく、10分ほどで設営できました。
子供がいない雨の日、わざわざコーヒーを淹れてテントにもぐり込む私。
ぱらぱら、ぽつんという雨音を聞いているとすぐに眠りに誘い込まれるような心地です。
過去にキャンプに心が動いたことがあるのを、久しぶりに思い出しました。(それは次のお話で。)
『遊び用といえど、ヒトが屋外で過ごそうと思ったらそれなりの設備が必要なんだ。いつか私が1人で遊ぶかもしれないし、しっかりした物を買って良かった。』
と、大満足でした。
それにしても気になるのは、息子2人もボーイスカウトに入れ、今でもキャンプ家族会をするというガチキャン勢、隣のご主人の反応です。
きまりが悪いので自分から報告したところ、
「あらら、道具負けしないでね」
と笑われてしまいました。
苦笑いで返しつつも、何かが私の中で首をもたげたのを感じたのでした。
次のお話はこちら!↓