音楽に身をまかせよう②
本日も『スタンフォード式 人生を変える運動の科学』の第4章の「音楽に身をまかせる」から。
音楽やリズムが聞こえると、体が勝手にうごいてしまう。音楽学ではこの衝動を「グルーブ」と呼んでいる。注意していないかぎり、これを抑えるのはなかなか難しい。この本能は生まれてすぐに表れ、生後48時間の新生児も、規則的なリズムを聞き分けることができる。乳児たちはモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の4分の4拍子のリズムに合わせて、にこにこしながら足を動かす。言葉を覚えたりハイハイしたりする前に、このような行動が見られることからも、音楽に合わせて体を動かす能力、さらにそれを楽しむ能力は、人間に生まれながらに備わっていることがわかる。