一生の友だち、一生に一度の肉。
関西国際空港から京都駅は思っていたよりも遠い。忙しいYMT郎氏なので、どこかのカフェでも入って小一時間お茶でもしながら近況報告でも…という目論見は驚くほど脆く、時間読みが甘く到着は30分以上押し、京都駅では人が多すぎて座れる場所がなかなか見つからない。それでも奇跡的にポッカリ空いた席をすかさず奪取し、20分弱。合って話すのは何年振りかなんだけど、すぐに話が成立する感覚は気持ちがいいというか嬉しいというか。友だちってこういうことかな、とか。これからもこんな感じだといいな、とか。
複数の方から「ぜひ」とご推薦のあったのが、京都新聞印刷工場跡で開催されていた展覧会「金氏徹平 S.F. (Splash Factory)」。「京都国際写真展」の一環で開催されているんだけど、詳細はリンク先で。写真で一目瞭然なのは工場跡に何やら展示しているぞ、ということかと思うけど、実際は暗闇に浮かび上がる写真やらオブジェやらが奇妙というか、独特の体験になる空間。写真ではあの感じは全然伝わらないし、言葉にするスキルも持ち合わせてないや。雑な言葉で振り返ると「行って、入って、観て、よかった」かな。
知っているようで知らなかったのは「京都御苑」の存在。ちょー広い!マジか。平成最後の日に訪れるにふさわしい場所のように思えて、嬉しい。しかし、マジで広い。街のど真ん中にこんな静かで厳かな場所がある、ってそれだけでなんか人生観違うんじゃないか。「絶対的な何か」の存在が身近にある生活をすることの意味…誰かのコラムで鹿児島市民と桜島の噴煙の関係について面白い考察があったことを思い出したけど、誰だったかな。色川武大だったような…違ったかな。
目的地の一つ、お肉が超うまいという洋食屋さんは、さすがに超うまい。一生に一度食べるかどうか、みたいな気持ちにすらなる。「あぁぁ〜〜〜〜〜っ」ってなりながら、口の中の肉がなくなることを惜しみ、皿の肉が減っていくことを嘆き続ける。一つ残念だったのは、最近徐々に食が細くなってきていること。あんなに美味しい食事、しかも京都で食べれるのに、もう一品いけなかったことは無念。一度行ってみたかった夜の先斗町をブラブラして別のお店でもう一品、とも思ったけどそれも叶わず。あの洋食屋さん、また行きたいなー行けるかなー。