濱門慶太郎

企画とクリエイティブディレクションの会社「株式会社帆に風」代表取締役。 カレーとアート…

濱門慶太郎

企画とクリエイティブディレクションの会社「株式会社帆に風」代表取締役。 カレーとアートと本が好きです。

マガジン

  • 帆に風

    帆に風の業務日誌です。

  • カラクリワークス営業日誌

    カラクリワークスの日々を個人的視点で報告します。

  • 虚屯出版

    福岡県糸島市前原のアートブックのお店と出版のレーベル「虚屯出版」奮闘の日々。平尾の「虚屯」で実施する展覧会などについても。

  • 美術私手帖

    美術・芸術について

  • カレーの沼から

    カレーの沼からこんにちは。提唱するメソッド「カレー思考」だけじゃなく、カレーについて書いていきます。

最近の記事

私事の報告の件

報告です。私濱門は2023年12月末をもってカラクリワークス株式会社を退職しました。2023年6月に代表取締役を仰せつかって半年、退職理由は私自身の力不足に尽きます。無責任なタイミングで離れる私のわがままを受け止めていただき、そして5年半在籍させていただいたカラクリワークスには申し訳なさと感謝の気持ちでいっぱいです。本当にすいません、そしてありがとうございました。 そして先日、2024年1月22日に「株式会社 帆に風(ほにかぜ)」を設立しました。企画とクリエイティブディレク

    • 美術とか映画とか本とかが、暮らしの近くにあってほしい話

      コロナ禍において急沸騰したワードの一つに「メタバース」がある(個人的感想)。その背景はよくわかる。リアルでの出来事だけがリアルじゃない、かもしれないという感覚。あるいはその具体的装置のようなもの。わたし自身、メタバースには大いに期待していたし、今だってその期待がなくなった訳ではない。なんとなく以前の勢いとか話題性は弱くなった感じはするけど、相変わらず盛り上がるといいなと思っている。それは「地域の文化格差を少しは埋めうるかもしれない」と思っているからだ。 ここで書きたいのは「

      • 長い長いドローイングのために場所が必要だと思った話

        長い長いドローイングとの出会い2022年9月22日、Under Construction Center(福岡市大名)。David AtwoodさんとKatrin von Maltzahnさんのオープンスタジオにお邪魔した。そこで目の当たりにしたのは「きれいな作品」とかそういうものではなくて、どう捉えていいかわからないけど強い何かがある長い長いロール紙だった。 上記写真の右側からDavidさん、左側からKatrinさんがそれぞれ絵を描いている。支持体はグルグルと巻かれたロール

        • カレー・ラボ フェスティバル@キャナルシティ博多に出店する件

          JR筑前前原駅から徒歩7分。商店街から少し入ったところで開店して、約4カ月。みなさまのおかげで「スパイスとめし しま香(しまこう)」(https://www.instagram.com/shimakoh2022/)、楽しく営業しています!ありがとうございます! そしてなんとこの度、キャナルシティ博多で開催される「夏とカレーのエンタメフェス『CURRY LABO FESTIVAL』」」に参加させていただくことになりました!関係者のみなさんありがとうございます!開催は2022年

        私事の報告の件

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          18本

        記事

          本屋と文具店とコーヒーとカレーがあったらそれはもう小さい神保町になるじゃないか

          スパイス料理のお店はじめました 糸島でスパイス料理のお店をやることになりました。オープンした現時点では、チキンカレーを出しています。なぜこのタイミングで、前原で、カレー屋を?その経緯はもし機会があれば書きます。それはともかく、何はともあれ、スパイス料理のお店(端的に言えばカレー屋)をやることになりました。 これはもはや神保町ではないか 場所はJR筑前前原駅から7分ほど、虚屯出版の近く。その中間地点には同じくカラクリワークスが事業運営する「郷土文具のお店 小富士」がある。

          本屋と文具店とコーヒーとカレーがあったらそれはもう小さい神保町になるじゃないか

          スパイス料理に合うライスが作りたかった話

          ライスが推しです 「スパイスとめし しま香」ではライスを味わっていただきたい。このカレー弁当は、ライスがうまいんです。もちろんカレー自体も副菜もおいしい。ただこのライスは、本当においしいんです。特にカレーや副菜と合わせた時に、すごく美味しくなります。 ジャポニカ米とバスマティライスをブレンド このライス、ジャポニカ米(いわゆる普通に購入できる日本のお米)とバスマティライスを混ぜてます。バスマティライスは細長いお米で、ジャポニカ米とは香りが全然違います。食べた時の感覚もか

          スパイス料理に合うライスが作りたかった話

          あの夜、バスの中で。

          2016年4月14日21時26分。 わたしは会社から帰るバスの中にいた。博多駅を出た65番のバスが、城南線を通って日赤通りに入るために角を曲がろうとしているところだった。バス車内のスマートフォンが一斉に鳴った。「熊本で震度7」。目の前が真っ暗になった。両親は、弟家族は、親戚は、ばあちゃんは、友人は…胸が詰まった。ただ今は、そのバスに乗り続けたままの時間を過ごすしかない。高まる焦燥感。しかし自宅近くのバス停まで大人しくしておくしかない現実。このズレが苦しかった。 程なくして両

          あの夜、バスの中で。

          1.2秒をじーっくり味わうカレンダーを作った話

          あまりにも遅すぎる着手だった。 というか、いつも着手は遅い。 今回もそうだった。 おおがまめおさんと会ったのは、虚屯出版の開店を間近に控えたタイミングだったように思う。おおがさんは、2020年に虚屯で展覧会「404」を開催(企画しました)、その後なんと雑誌『ビッグコミックスペリオール』に作品が掲載され、なんだか忙しくなっている様子の漫画家(でいいのかな)さんだ。 福岡にいるということで連絡をもらって、manu coffeeで近況を話した。そこで思いついてしまった。「虚屯出

          1.2秒をじーっくり味わうカレンダーを作った話

          おおがまめお漫画展『404』@虚屯

          虚屯イベントスペース(福岡市中央区平尾3-17-13)で開く展覧会企画第三弾、おおがまめお漫画展『404』が明日12月1日よりスタートします。 カラクリワークスの公式Facebookなどにも書きましたが、おおがさんとの出会いは同じ美容室に行っていることだったりして、でもその時の縁から展覧会まで漕ぎ着けたのは感慨深いものがあります。 本展覧会を企画した濱門のおおが作品との出会いは、福岡市の美容室「今山」でした。 そこに置かれた小さな漫画冊子に閉じ込められていた物語に惹き込ま

          おおがまめお漫画展『404』@虚屯

          昨日はフロータン、今日はtiki。 美味しいカレーが食べられて幸せである。

          昨日はフロータン、今日はtiki。 美味しいカレーが食べられて幸せである。

          昨晩はプランナーの大先輩に会うために糸島へ。なんだかんだ話をしながら、指導を受けられたことは自分でも驚くほどインパクトのある体験だった。先輩からの指導は久しぶりだった。指導をいただけるとは、なんとありがたいことか。指導とは愛であった。

          昨晩はプランナーの大先輩に会うために糸島へ。なんだかんだ話をしながら、指導を受けられたことは自分でも驚くほどインパクトのある体験だった。先輩からの指導は久しぶりだった。指導をいただけるとは、なんとありがたいことか。指導とは愛であった。

          カレーを作って食べていたら「カレー思考」が湧いてきた話

          食べ専から作る方へもういつからかは覚えていないけど、毎週土曜日は「路地裏カレーtiki」でカレーを食べるのが習慣になっていた。完全に毎週というわけにはいかないけど、そんな週は他のお店でもいいからとにかく平日にカレーを食べる。そんなことをしていたら、すっかりカレーまみれの食事になっていた。 コロナ禍になって在宅勤務になった。始まって数日はスーパーで見繕ったレトルトカレーを食べていた。悪くない。おいしいものもある。しかし…なにかその…もの足りないというか…。そうか、作ればいい。

          カレーを作って食べていたら「カレー思考」が湧いてきた話

          化学実験と造形芸術を行き来する/斎藤悠奈個展「うつわの化学式」展@虚屯

          規則性のない割れ方。無造作にみえる滲み。 斎藤悠奈の作品は、一見無秩序な要素が多いようにも見える。しかし実はそれが自然の秩序の発見に真正面から取り組んだ結果生まれた作品だということは、よくよく話を聞いてようやくわかる。 2020年7月15日(水)〜21日(火)に虚屯で開催の「うつわの化学式」展は、斎藤にとって人生初の個展。タイトルは、この彼女のオリジナリティを表現するべく付けられたものだ。 出会いは2019年秋。私が愛知県立芸術大学陶磁専攻に非常勤講師として通う中で、当時4

          化学実験と造形芸術を行き来する/斎藤悠奈個展「うつわの化学式」展@虚屯

          テクノロジーの発展で変わる人間の思考を観た「未来の芸術展」@森美術館

          森美術館で開催中の展覧会「未来と芸術展:AI、ロボット、都市、生命――人は明日どう生きるのか」 を鑑賞。建築に始まり、服飾や医療など人間を取り囲むあらゆるのものがテクノロジーの発達とともにどう作用していくのかな、みたいなことを見通すようなキュレーション。 パッと印象付けられるのはやっぱり人工知能系か。特に面白いと思ったのはゲーム形式のシミュレーション「倫理的自動運転車」(マチュー・ケルビーニ)。あるアクシデントの場面に遭遇する直前に、そこで巻き込まれる人やモノなどあらゆる事

          テクノロジーの発展で変わる人間の思考を観た「未来の芸術展」@森美術館

          笑った展覧会|「国芳から芳年へ」@福岡市博物館

          福岡市博物館の展覧会「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」(2019年11月16日〜12月22日)に行った。久留米市美術館で開催されていた熊谷守一と同じく、これまで印刷物で観る機会はとても多かったけど、作品に直接対峙した経験が少なかったジャンル。ってことで楽しみにしてた。 印刷物で観るのももちろんいいけど、やっぱり生で観るのはいい。ここまで迫力ある印象は持ってなかった。生で観る価値ってすごくある。当たり前かもしれないけど、展覧会に来るたびに改めて感じることの1つだ。 大きなカエル

          笑った展覧会|「国芳から芳年へ」@福岡市博物館

          半クラッチという難関を乗り越えて、とうとう自動車免許を取得した話

          思い返せば、2018年の10月のことだった。自宅から会社の途中にある自動車学校「姪浜ドライビングスクール」に通い始めたのは。それから、第一段階が終了したのが期限ギリギリの2019年6月。でも学校の期限が迫っていたこともあって、一度退学して、すぐにもう一回入り直し。第二段階は第一段階とは比べものにならないくらいスムーズに行ったものの、色々あって、そんなこんなで、なんとか、ようやく、2020年12月5日に自動車運転免許取得に成功しました。14ヶ月、長い!マジで長い! 一番苦労し

          半クラッチという難関を乗り越えて、とうとう自動車免許を取得した話