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外資系企業でのレイオフ経験と人生におけるランダムイベントの捉え方

会社をクビになる、という経験をされた方、日本ではあまり多くないのではないかなと思います。私は外資系企業で勤めているときにレイオフにあった経験がありその時の経験や気持ちについて書き留めます。なおこの記事は特定の企業に対してのネガティブ・批判をするようなものではなく、あくまで個人の学びを語るものになります。

レイオフの経緯

働いていた企業において、経営不振により自分のいた部署がなくなるということが突如起こりました。連絡も唐突で、思考を整理するのに時間がかかりました。もちろん家族に心配をさせてしまうということもあり、子どもにはこのことはうちあけませんでした。
私にとって、自分の居場所、ポジションがなくなるというのは初めての経験でした。何より、思っていた以上に、自己否定的な感情が生まれてしまいます。自分が会社、社会から不要と判断されたという気持ちはなかなか拭えません。まさに崖から突き落とされたような経験でした。外資系企業の怖さも思い知りました。

最悪なことが全然最悪なことではなかった

しかし、今回のレイオフ後、結果として私は良いことだらけだった、ということに気づいたのです。まず、日本では被雇用者は結構守られているため、基本的には合意退職がベースとなります。外資系企業だったおかげか、基本的にはしっかり退職金をもらえました。また、レイオフ宣告された日から合意退職日まで働かずにお給料がもらえました。
またレイオフをきっかけに、自分の中で新しいことにチャレンジしてみようと新たに踏み出すためのきっかけになりました。結果として、素晴らしい会社に入社することができました。今回のレイオフでいろいろな意味でジャンプアップできたのです。今回のレイオフで失った1番大きなものは、勤めていた会社での尊敬できるチーム・メンバーと機会がなくなったかもしれません。

一見、今回起きたことは私にとって最悪なことでした。しかし、少し長い目で見ると全然最悪なことではなく、むしろラッキーなことでした。短期的に見て最悪なことといのはいっぱいありますが、結局中長期で立ち直る、もしくはリターンがでればOK。いかに長期視点でそのターニングポイントを冷静に見れるか、が大事ですね。

人生でのランダムイベント

私は基本的に、これまで幸運な人生を歩んでこれました。しかし一方で、今回のようなある意味崖から突き落とされるようなことも人生では発生することを学びました。今回のような1人の会社員としてはコントロールできないようなランダム性、不確実性が、人生というゲームの中では一定確率で設定されているようです。世の中でもっと多くの不幸を抱えていらっしゃるような方に比べたら私はまだまだ幸せです。しかし、こうした人生における不運なランダムイベントが起きた時。

それが起きないようにする、起きた時に対処するリスク受容やリスク回避というリスクヘッジは大事ですが、その想定を超えたものが起きた場合のメンタリティ。もちろんそのイベントにより許容度はあると思いますが、「こんなことも起きるのか(笑)」と、ある種人生のゲームを楽しむ精神を持ち続けることなのではないかなと思います。

ただ、これはいうが易し、難しいところで、自分に自信を持てる人でないと難しいのかもしれませおそらくほとんどの人、また家族がいたりすると精神的にかなりキツくなってしまうでしょう。しかしどんな状況であっても、心の持ち用としては、楽観的なマインドで立ち直る、切り替えるが一番生産的だと思います。株で言う損切りに近い感じかもしれません。OKOK, 次行こう、みたいな感じです。

そして、何より。間違いなく大きくレベルアップできるイベントです。私は今回の経験で人として、自分の器を大きく広げられた、と確信しています。要は「会社をクビになっても意外となんとかなる。」という経験則による自信を得られました。ゲームでは、こなすクエストや課題、イベントで得られる経験値がかなり違います。これは現実世界でも同じです。

結局死ななきゃ万事OK。それくらいの心づもりが最強なんだと思います。今回の経験で身に染みて感じました。そして、どんなランダムイベントが発生しても耐えられるような強さ、スキルは常にみにつけていくようにしましょう。

最後に。こんな目にはあいましたが、私は次の会社も外資系企業を選びました。それは何よりフラットな関係性や、生産性、お互いはのリスペクトをこれまでの会社で一番感じることができたからです。レイオフするという会社としての経営判断はありましたが、自分が居させてもらった職場やカルチャーは別物です。私にとってはこれまでで一番楽しくやりがいのある場所でした。結果として非常に得難い経験をいろいろな意味でさせてもらったと思ってます。

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