
「死産確定」妊娠32週3日2000gで天使になった、けいたろう
21年4月27日15時ごろ奥さんのぴいちゃんから携帯に電話が入る。
お仕事を切り上げて、家へ向かう。16時過ぎには家に着いたが、大丈夫かと思い、17時から1時間仕事を片付け、そこからかかりつけのN病院に電話。
結果的には熱があるということで、受け入れ拒否。
コロナな訳ないと思っていたが、ルールということで、救急に電話するように言われる。
18時15分に救急に電話をし、18時30分ごろに救急車が到着。
19時頃A病院の到着。そこから、コロナの疑いもあるので、隔離。
21時頃、赤ちゃんは大丈夫ですよ、と連絡が入り、いったんぴいちゃんの入院が確定したので、自宅に帰ることに。
23時頃におうちに到着し、きっと1−2日ほど入院して、休んだら大丈夫かな、と思っていました。
そのタイミングで、23時44分、ぴいちゃんから電話。
か細い声で「けいたろうちゃん、心臓が止まってるって・・・、スグに来てくれる?」と。
「え??さっき、元気って言ってたよね!?」と僕は唖然としました。
何いってるんだろうと思いました。
混乱しながら、車を出し、何キロだしたが正直わからないですが、A病院に到着。
ドクターから、ぴいちゃんの身体が大変やばいこと、赤ちゃんの心臓がとまっていることを説明されました。
何いってるんだろ、と思ったけど、椅子から立ち上がったら、力が入らない自分がいました。
ぴいちゃんの部屋に行き、対面しました。
なんて声をかけてよいか何もわかならい。
改めて先生が来て、エコーで心臓が止まっていることを確認。
そして、ぴいちゃんの容態が非常にまずく、IUCに運ばれることになりました。病状は「劇症1型糖尿病」という病気でした。
27日未明からICUに運ばれ、そこからは面会謝絶となりました。
28日AM10時09分ICUはいったん出たと病院から電話が入り、そこからは産婦人科のICUへ移りました。(あまり違いはわかっていません)
お腹の中にはまだけいたろうがいます。これから、どこかのタイミングで出産をします。きっと生まれてきても産声を上げることもないのですが。
このシーンは実は漫画、「コウノトリ」で事前学習していたけど、まさか自分が・・・という感じで、ぴいちゃんの気持ちがどんなに厳しいものか正直、今はわかりません。夫として10年以上暮らしてきていますが、なんて声をかけたら良いのかわかりません。
そして恐らく、ぴいちゃんは無事に回復して、退院できたとしても、糖尿病と戦っていく生活になることになります。
今、この時点(21年4月29日14時)で僕は気持ちの整理は何もできていなせん。
だけど、けいたろうを授かった意味をずっと考えています。
自分の目の前のパートナーの存在やお子さんがいらっしゃる家庭はそのお子さんが目の前にいることを本当に奇跡なんです。
そして、自分という存在もここにいることは奇跡なんです。
すごい奇跡でいる家族、自分をもっと愛してほしいと思いました。
けいたろうを授かった意味、32週3日で天使になったけいたいろうに誇れるパパに僕はならないといけないと思っています。
どんなことができるのかを泣いてる合間に考えて、考えて、思ったことは、このようにnoteで思いを記録することだとだという結論になりました。
子どもをママのお腹に授かったパパはママの変化にもっと気づかないといけない。勉強しないといけない。
僕はぴいちゃんの変化にもっと早く気づけば、けいたろうもぴいちゃんも助けられたかもしれない。恐ろしく後悔をしています。
後悔をしても、何も戻ってきません。ただ、ひたすらに自分を責めてしまいます。
こんな経験はする必要がありません。
だから、僕は「子どもをママのお腹に授かったパパ」に向けて、このような経験をする人が少しでも減るように無理のない範囲で情報発信をしていくことを決めました。
けいたろうの弔いの為かもしれません。
自分が書くことで安心するからという理由かもしれません。
だけど、こんな経験はしなくていいならしなくて良いと思います。
生きてるだけで、本当に凄いことなんです!!
自分に言い聞かせています。けいたろう、会いたい。
けいたろうのパパでした。