expectは「期待」じゃなくて……【翻訳者が解説します】
英語のexpectは、「期待」って訳語で覚えている人が多いですよね。ぼくも高校時代はそうでした。でも、違うんです。
もっとぼんやりした言葉で、「期待」も「予想」も「予期」も、「当てにする」も「見越す」も「思う」もぜーーんぶ、expectなんです。
先のことであれば、良いことにも悪いことにも使います。「期待」って日本語はふつう、良いことにしか使いませんよね。「期待」は、expectの意味の一部にすぎません。
「expect=期待」って覚えていた人は、いますぐ暗記回路を書き替えましょう。
何に? 何て訳語で覚えればいいの?
と思った方はいますぐぼくのブログに飛んで、詳しい解説を……
というのは意地悪ですので(笑)、種明かしをすると、ぼくのおすすめは「見込む」です。
「見込む」なら、良いことにも悪いことにも使います。expectの意味を<ある程度>カバーできます。
<ある程度>と括弧でくくったのは、expectにはもともと、ぼんやりした意味しかないからです。
学習英英辞典のLongmanは第一義として「think something will happen」(何かが起こるだろうと考える)をあげています。
「何かが起こるだろうと考える」が、文脈によって、「期待」や「予想」になったり、「当てにする」や「覚悟する」になるんです。
具体的なニュアンスはそのつど、英文の中から読み取るものなんですね。
ちなみにexpectには、「妊娠」の意味もあります(!)
これでざっくりと解説を終えますが、ブログの方ではもう少し詳しく書いていますので、よろしければどうぞ。↓↓↓
https://keitakanai.com/expect-meaning-no-kitai
大人になって「やっぱり英語が読みたいなー」という方に向けて書いています!!