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NotionAIで会議のアジェンダを考えてみる
今回のテーマはNotionAIです。NotionAIは無料アカウントでもある程度使える様になったみたいなので、今回は実務的な使い方にチャレンジしてみます。はたして会議のアジェンダ作成業務はAIにより効率的になるのでしょうか?
NotionAIとは?
もはや説明が必要がないほど一般的になっているNotionですが、超簡単に説明してみます。Wikipediaにはメモ取りウェブアプリなんて書かれていますが、チームで創造的な仕事を進めるために有効なメモ機能、タスク管理、データベースなど様々な機能をオールインワンで揃えたサービスです。しかもメモの中に画像からテーブル、チェックリスト、Webサイトを埋めこむことができ、職場にある何でも書いたり貼ったりすることができるスペシャルなホワイトボードといった感じになっています。
最近はSaaS各社も似たような機能を提供し始めてはいますが、Notionはその中でも先頭を走っている感じで、どんどん新しい機能が提供されています。
NotionAIはその超便利なNotionに生成AIを活用してさらにパワーアップした
ものです。2年前の登場当時から無理に生成AIを使ったというよりも、本当にかゆいところに手が届く感じのセンスの良い実装で感心させられたものです。
登場後も様々な機能追加があったようで、いまでは下記のような機能というかユースケースが用意されています。
・質問する
・下書きを作成する
・アイデアをブレーンストーミング
・要約
・コード記述をサポート
・アウトラインを作成する
・メールを作成
・会議のアジェンダのドラフトを作成
・新年の抱負
・テーブルを作成する
・フローチャートを作成する
様々な作業について生成AIのサポートができるようです。前回はおちゃらけて「新年の抱負」を使ってみましたが、今回はマジな活用法である「会議のアジェンダを作成」に取り組んでみました。
早速会議アジェンダの作成を手伝ってもらう
早速はじめてみます。
内容は「コミュニティの勉強会の企画会議」という設定です。
まずはなにより「会議のアジェンダのドラフトを作成」をクリックしてみます。
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さっそく会議のアジェンダをサポートする旨の説明とプロンプトが表示されました。過去の会議の記録があれば、そこから情報を取ってくる事ができるようです。今のところ議事録もアジェンダもはじめてなので、これはあとでやってみることにします。
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とりあえず「何でも質問してください」に甘えて「次のIT勉強会コミュニティのイベント企画会議をしたいです」とプロンプトに投入してみます。
しばらくすると、会議のアジェンダが出てきました。しかもIT勉強会コミュニティであることをきちんと理解したものになっています。
しっかりと会議の背景、議論するトピック、準備が必要な情報、アクションアイテム、次のステップ・・・と的確で網羅性のある内容が出力されました。
この時点で驚きです。
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なんか、これだけでも充分に使う効果がありそうです。簡潔ではありますが、慣れていないメンバーであればここまで作るのに30分はかかってしまいそうな仕事です。
前回イベントのconnpassページを読ませてみる
ここで前回イベントの内容を参考にするためプロンプトに以下の内容を投入します。
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するとconnpassでイベント告知をすることを理解して、アジェンダの内容が書き換えられました。コミュニティの名称などは自動的に認識したみたいですこしだけ内容の解像度が上がりました。
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更に今回のイベントの課題を入れてみました。
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するとその内容を踏まえて、さらにアジェンダが具体化されました。
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準備が必要な情報、アクションアイテムなども新しくなりました。会議に必要な情報についても充実してきました。
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定型的なインフラを使用する自主的勉強会イベントなので予算は考慮しなくて良いこと、企画書の作成は不要とプロンプトに回答します
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指定した予算関係の内容、企画書作成が的確に外されました。
短時間で、そこそこの内容のアジェンダになりました。
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過去のアジェンダを参考にしてみる
次に、今回作ったアジェンダをメモとして保存してから、その次の会議を想定してプロンプトを投入してみました。
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今回の重点テーマも少し変えてみました。今回は参加者の満足度50%アップがテーマになります。
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満足度をアップさせるのに必要な内容が書き出されました。
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まとめと感想
今回、ものすごくざっくり作ってみましたが、期待値よりもさらにちゃんとした内容のアジェンダが作られました。しかも指示にはしっかりと応え、アホな内容はまったく見当たりませんでした。
もともとNotionを利用して議事メモを作っていたチームであれば、それをインプットとして使うことにより、その効果はさらに上がることが期待できます。身内で開催される会議であれば、アジェンダづくりはNotionにすべてお任せでもいい感じです。
いや、やはりNotionの生成AIを使うセンスには脱帽されます。
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