【動画レポ】Music LT Vol. 1
今日は2021年12月14日に開催されたIoTLTのスピンアウト企画「Music LT」の第一回をレポートしようと思います。MusicLTは音楽とテクノロジーをテーマにしたLTイベントです。最近は映像とか音楽にもITが使われるようになっていますので、それを実感できる初のイベントです。当日はスマホ視聴だったので爆速レポートは叶いませんでしたが、再度動画でしっかり見ようと思います。
オープニング
オープニングは田中みそさん。イベント概要と「めざすもの」のセル名です。
イベント概要
IoTLTの派生イベントではありますが
・音楽(Music)×テクノロジーでのLT大会
・音楽とテクノロジーに興味のある人なら誰でも参加可能
めざすもの
・音楽制作や音楽学習に役立つアイデアの共有
・最新の音楽デバイス、ソフトウェア動向を知る
・音楽好きの仲間を広げられる
今日のLTは7つです。
midi2mqttハンズオンデモ MIDIとMQTTを使ったリモート演奏の仕組み:IoTLT放送部さん【0:14:00〜】
スポンサーLTはIoTLT放送部と野良Hackのざっきーさんです。まるっきりスポンサー要素のないガチなLTです。
2019年の4月と6月に行ったハンズオンの内容のサマリーを紹介します。
eneblarを使ったNode-redのフローからmqttでmosquitteに飛ばしてmidiの信号をMacで受信して、WebのMIDI画面、GarageBand、ポケミクでMIDIを演奏させる構成
nuno-Keyboardを使ってe-textileのキーボードを作った話
布のキーボードはキーが8つあるのでドレミファソラシドに割り当てました。
e-textile のPC側ををobnizeの圧電スピーカーに変えたもの
obnizeは圧電スピーカー6個まで繋げています。和音もちゃんと鳴ります。
e-textile に BLE-MIDIを使ったパターン
ボリュームをスライド抵抗でつけてiPhoneにBluetoothで接続します。
micro:bitでオタマトーンもどきを作成:新井孔明さん【0:20:00〜】
ファミリー向けIoTを中心に活動している孔明さんのLTはオタマトーンを作った話です。
少し前にyoutubeで見たスペインのタレントがやっていたのを見て買おうと・・・ではなく作ろうと思ったそうです。
これが小学生用のワークショップで使えると思いmicro:bitを使ってつくることにしました。
角度で音程を決め、口の開閉でワウ奏法をコントロールします。
残念ながら試作一号機は音もワウもイマイチでした。
今度は更に投資してSwitchサイエンスで売っていた圧電センサーを使ってみました。
・・・・結果オタマトーンよりも高額になりました。
たこ焼きシンセサイザー:まつしたさん【1:27:30〜】
野良ハックのまつしたさんは古い家電を楽器として再生するエレクトロニコス・ファンタニコスという活動を手伝っています。
今回は「たこ焼きシンセサイザー」を紹介します。たこやきをピックでひっくり返すと音が出ます。
なる仕組みは2つのピックの間の抵抗値で音が出るようになっています。
きっかけはエレクトロニコス・ファンタニコスの活動の中の大喜利的な企画で作りました。QuXのアナログシンセキットを活用して作成しました。
しかしたこ焼き器の面の部分はテフロン加工なので電気が通りません。そこで試行錯誤の結果、たこ焼きにピックで電気を通すことができると判明して、この形になりました。
たこパしながら演奏できたら楽しいですね
Spotifyが公開したサウンドエフェクトSDKを試してみた:KokiMiuraさん【1:47:00〜】
ゲーム会社のサーバエンジニアの三浦さんは学生時代に音楽にのめり込んでいたそうです。
今年9月にSpotifyがOSSのPythonライブラリ「Pedalboard」を公開しました。DAWを使わなくても音の編集ができるというものでバンドやっていたエンジニアにはうってつけのものです。
「ペダルボード」ってギタリストが引きながら足で踏んでいるやつですね。
実装はエフェクターを関数で指定してリスト形式で並べて使います。標準的なエフェクトはだいたいカバーしています。
乱数やAI(機械学習)を使って音を奏でてみる:豊田陽介さん【0:58:00〜】
ビジュアルプログラミングIoTLT主催の豊田さんのLTはRubyのプログラムで乱数を使ってランダムに音を作ってみた話です。
実際に鳴らした音です
音楽を全くやっていなかった豊田さんは、それでも作品作りの中で音の出力を色々使いたいと考えテクノロジーのチカラを使おうと思い乱数とペンタトニックスケールとSonicPiを使用して作りました。
記事もあります
次に機械学習を使って音を鳴らした話です。PythonやJavaScriptで機械学習を使ったアートや音楽を作成できるライブラリを試しました。
Qiitaの記事です
MML to MIDI 2.0 to DAW:AtsushiEnoさん【1:09:00〜】
AtsushiさんのLTはMML(Music Macro Language)という音楽をコードで書くものをMIDI2.0にコンパイルしDAWの楽曲に変換する際の知見の紹介です。
MIDI2.0が出たのでそれに対応したものを作りました。MIDI2.0のコンパイラは難しくなく使えました。
難しいのは次でプラグイン定義と掛け合わせてDAWで読めるファイルにするところです。
作り込んだのは編集中の繰り返し再生をMIDIクリップの差し替えるだけにした事、CI環境でMP3をレンダリングできるようにした事、サンプル楽曲MMLをちゃんとしたモノにした事
Jets on Nano で自動作曲配信システムを作ってみる途中の話:河津正和さん【1:19:00〜】
運営の河津さんのLTはJetsonNanoの話です。
河津さんいろんなコミュニティを支援しています
2年くらい前に自動で作曲して自動で再生し続けるプログラムをPythonで作ったことがありました。
これを10時間くらいYoutubeで配信する試みをやってみたのですがすが配信開始が手間だったり、PCのリソースを消費したり、スピーカーが専有されたりと問題があったのでJetsonNanoを使って配信しっぱなしシステムをつくることにしました。
セットアップ・・・電源に注意、UHS対応のSDカードに注意
自動作曲プログラムをセット・・・イメージをビルドしたマシンとコンテナを実行するマシンのCPUアーキテクチャが異なるためにエラー発生・・・・・ここが今です
今後は配信設定を整えたいとのことです。
このイベントについて(connpassから)
国内最大のIoTコミュニティ "IoTLT" の派生イベント!
音楽(Music) x テクノロジーでライトニングトーク大会を初開催します。
音楽とテクノロジーに興味のある方ならどなたでも参加できます。
このイベントが目指すもの(connpassから)
テクノロジーで音楽表現をUPDATEするアイデアを共有できる
音楽制作や音楽学習に役立つ最新のデバイス/ソフトウェアを知ることができる
最新の音楽表現の動向を学べる
音楽を通して最新のテクノロジーを楽しく理解できる
LTをきっかけに、ユニークなアイデアを持ったいろんな人達と交流できる
音楽好きの仲間の輪を広げられる
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