JBUG広島#7 × Agile Japan をレポートしてみた
2021年1月30日、オンラインで開催されたJBUG広島のイベントをレポートしたいと思います。最近JBUGは先日のJBUG大阪といいアジャイルの世界に徐々に接近している気がしますが、広島の前回もアジャイル色の強いイベントでした。今回はタイトルにまでアジャイルです。
前回のレポートです
動画はこちら(詳しくはこちら)
オープニング
今日はAgileJapanサテライト広島との共催です。今日のテーマはビジネスとエンジニアリングとプロジェクトマネジメントです。前半はAgileJapanのプログラムでパネルセッションの(動画)、パネルディスカッションを受けてのパネルディスカッション。後半はJBUG広島のプログラムです。
AgileJapanの紹介
アジャイルマニュフェストから20周年です。AgileJapanは2009年から開催され今回で12回目です。AgileJapan2020は11月17日から18日の2日間で今回はオンラインで開催されています。今回のテーマは「変わる勇気・変えない勇気」で、今回のAgileJapan広島では2日のパネルディスカッション「エンジニアにビジネスができるか?」を取りあげます。
パネルセッション「エンジニアにビジネスができるか」鑑賞 Agile Japan 2020 基調講演
経営者パネルセッション エンジニアにビジネスができるか?
Agile Japan 基調講演のふりかえり パネラー
パネラーはJBUG広島の中道さん、AgileJapanでNTTデータの井上さん、ARアドバンステクノロジーの中野さんです。
気になったワードをピックアップして紹介します。
納品がゴールになってしまっているのは確かにそう思う(井上さん中道さん)
これをプロスポーツに置き換えたらどうなるかと考えるとGMと選手しかいない世界でそこには違和感がある、間にいる監督とかコーチがいて経営の仕事は優秀な監督を呼んでくるとか、仕組みを作るという事ではないかなと感じた(中野さん)
社長がモブプロに参加するのはエンジニアが歓迎するかは・・・そういうフランクな関係性を作れる社長は少ない(中野さん)
エンジニア出身の社長が増えていくのはうれしいですが、経営者が直接フィールドに降りてくるという話ではない(中野さん)
一回社長とデータモデリングをしたことがあったけどつらかったですね。社長は楽しそうでしたが、忖度とか・・・(井上さん)
中野さん)倉貫さんの言っていた「相手の立場で考えるという」のはいいと思いますが・・・これは逆の立場・・経営もエンジニアの立場になって考えることが大事と感じます(中野さん)
エンジニアサイドがどういうアプローチをすればいいですか(中道さん)
エンジニア側からビジネス価値ベースで話しをしてくれるのは非常に嬉しいですが、それを期待しすぎるのは長期的に考えると良くない事も多い(中野さん)
健全と思っているのはエンジニアがやってみたいという事を出来るような土壌を作ることだと思っていました(中道さん)
それに賛成する経営者は多いけれども、それを実行する際の制度・仕組みづくりなどの面倒な事まで実際にに手を動かす経営者は少ない。途中で中間に投げてしまい忖度され変質してしまう事が多い。
経営者には、会社の状況を身近に感じられるように経営に関する情報をもっとオープンにしてほしい(井上さん)
石井社長の話に合った簿記二級とかの資格の話は、実際に最初の開所がそうだったのですが、今考えると非常に役に立っている。10年15年後に使えるようなすぐに役立たないスキルは他人に背中を押してもらわないとできないので大事(中野さん)
資格奨励をお金で行うというのは反感もあると思いますが、そのチャレンジが自信になったり次のチャレンジにつながったりすることを考えると悪くはないと思います。最初の一歩が一番きっかけが必要ですし(中野さん)
組織を変えるというのは、自分の周りの改善と違って、それはエンジニアでは難しいので経営側の役割だと感じます(井上さん)
経営者に期待するのはドラスティックな変革とかです、それをエンジニアに期待するのはむずかしい(井上さん)
社員など関係者にある程度賛同してもらえるアイデアではないと慎重にならざるを得ないです。そのため社員の思っている事を聞かせてほしい、それをどういう仕組みで行うかが大事で「何かあったら言いに来て」は怠慢(井上さん)
社内アンケートはあるけど闇に消えている気がする・・・途中で一番上に行かない気がする(中道さん)
社長との対談みたいのはあって自販機タダとかPCのメモリ倍とか要求した事はあります(井上さん)
エンジニアは作って終わりお思いがち・・・お互い歩み寄ろうという話・・・システム投資は歯を食いしばってやっているという話・・・いままであんまり理解してなかったなぁと感じました(中道さん)
性格的なことですが押しつけがましいのは違うと感じます。誰のためにやっているとか、いろいろな関わっている人とか・・・それは成長につながりますが(中野さん)
今の仕事はひとりでやっている感じなので・・・個人プレーヤーみたいな感じ・・・チームで仕事したいな・・・(井上さん)
道の真ん中を綺麗にするプロジェクトマネジメント 中野さん
次はJBUG広島のプログラム、中野さんの話「道の真ん中をきれいにするプロジェクトマネジメント」という話です。
connpassに資料がアップされています。資料だけでも充分にわかるので要点だけピックアップします。
まずは中野さんの会社の紹介
テーマはこれ。
1.システム開発における悲劇は「道の真ん中が汚れること」
プロジェクトのトラブルコミュニケーションや合意形成に関わる事が多いです。仕様が膨らんだり、肝心な現場の人を巻き込んでいなかったり、機能間やサブシステムの繋がりとか・・・関係者が多いほど悪化します。関係者それぞれが自分の事(役割)だけ考えたらうまくいきません。
これを意識とかホスピタリティの話にしてしまっては解決しません。
2.なぜ道の真ん中が汚れてしまうのか?
受託開発でエンジニアに知られていない大事な事はいろいろあります。
この本から
アウトプットに集中しすぎてアウトカム(成果)が見えなくなるという話ですが、実際にはアウトプットさ見失っている場合もあります。そしてPMは孤立してしまったりします。
3.道の真ん中をきれいにするにはどうすればいいのか?
プロジェクトをコンピュータにたとえるとOSはチームとしての行動指針や原理原則のところがOSにあたり、ここが問題です。ここを以下のようなOSにアップデートしなくてはなりません。メインはここの解説です
メインはの解説です
(これは面白いですね)
4.最後に
クロージング・感想
次回はJBUG東京です
そして3月13日はいよいよBacklogWorld2021です
JBUGのイベントってみんな楽しいし勉強になりますがJBUG広島はなんか攻めている感じで凄いです。コロナになってオンラインになり、それによって進化・成長している感じがすごいです。
<JBUG>
JBUG(ジェイバグ:Japan Backlog User Group)は、Backlogユーザーによるコミュニティです。プロジェクト管理は、全ての業種/職種において必須のスキルである一方、そのノウハウが学べる場はあまり多くありません。Backlogは国内最大級のプロジェクト管理ツールであり、すでに170万人を超えるユーザーがいることから、「プロジェクト管理」「仕事のうまい進め方」に関する知識やテクニック、ノウハウを学び合うことをねらいとして、JBUGが発足されました。
実体験から学んだ知見やノウハウのシェアを通し、より「働くを楽しくする」を実現したいと思っています。