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【動画レポ】スクラム再入門~DDD-Community-Jpさん

今回は2022年7月13日(水)にYoutubeで開催されたオンラインイベント「スクラム再入門」の動画を紹介します。開催しているのは「DDD-Community-Jp」さんというドメイン駆動開発をテーマとする勉強会コミュニティです。以前も「アジャイルとは何なのか」というテーマで開催していましたが、非常に面白かったので今回も見てみようと思います。

<動画>


スクラムを実践する上で絶対に抑えるべきポイント

今回の情報ソースは「スクラムガイド」です。

スクラムのフレームワークに振り回されないために、それ以前に抑えるべきポイント

スクラムとは

スクラムとは?

スクラムとは複雑な問題に適応的に対応し、大きな価値を生み出すためのフレームワークである。

スクラムガイドとは?

アメリカにある3つのスクラム関連団体で共通のスクラムを定義するドキュメント


スクラムの進め方の全体像

製品やサービスを機能横断的なチームが短期間で完成/リリース出来るよう小さな断片に分割して開発する
・機能別チームではない
・ビッグバンリリースを目指さない

スクラムチームは
検査(精査/注意深く見る)学習とフィードバック
・リリースして終わりではない
・フィードバックサイクルを回す

アジャイルの基本原則に忠実であるからスクラムは機能する
・顧客からのフィードバックを集め変化を受け入れる
・価値に重きをおいて反復的・漸進的開発をする

 アジャイルの本質:マーティンファウラー
  ・予測的ではなく、適応的である
  ・プロセス指向ではなく、人指向である

前々回で紹介されたマーティンファウラーの言葉


スクラムの解決をしようとする課題

・フレームワークであり方法論(メソドロジー)ではない
 →従うべき全てのステップが明確に定義されているわけではない
  進め方は実践する中で考えていかないといけない
・対象とするのは複雑、予測不能、適応課題
 適応課題とは 
 自身のものの見方や周囲との関係性を変える必要がある
 自分も当事者であり、問題の一部
 知識やスキルを身につけるだけでは解決しない
 →経験的プロセス制御が必要
  観察とエビデンスによるアプローチ、経験論、経験主義

だから
・全てのプロセスが明確に定義されているわけではない
・必要に応じて他のプラクティス(XP、DDD・・・)を併用する


スクラムが基づく理論

経験的プロセス制御に基づき、反復的・漸進的な開発を行う

経験的プロセス制御の三本柱
・観察とエビデンスに基づくアプローチ
・三本柱 
 透明性:意思決定に必要なものを全て明らかにする、オープン
 検査:目標との合致を定期的に確認、チーム自身による検査
 適応:目標から逸脱した場合に修正、フィードバックサイクル
  ※検査という和訳の言葉には注意
反復的(イテレーティブ)・漸進的(インクリメンタル)
・反復的:分析して改善のサイクルを繰り返す
・小さな改善を積み重ねる

ポイント

最初から完全な解決策がわからないから経験的プロセス制御に基づき検査/適応のフィードバックサイクルを回し反復的・漸進的な開発を行うチームで独立して検査・適応するために機能横断チームが必要

スクラムを実践する上で大切なこと

対象とする課題の性質、基礎となる理論を意識する

 〜イベントをなぞるだけではフレームワークに振り回される
  構成要素の意図を汲みながら実践していきましょう

こちらを参考に



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