ITR Loungeハナシバという試み
双方向のコミュニケーションイベント
昨日、「Scrum Masters Night! Online」というコミュニティイベントに参加しました。名前の通りスクラムマスターが集まるイベントなのですが、イベント形式としてはセミナーとかLT大会のような「話す人」と「聞く人」が分かれるような形式ではなく、OST(OpenSpaceTechnoiogy)という手法で参加したメンバー全員が「話し手」となりディスカッションを行うといったスタイルのイベントです。最近はDiscodeを使ってオンライン開催していますが、元々のオフラインからそういった形式で運営されています。
これに参加して思ったのが先週1月26日に参加した「ITR Lounge ハナシバ vol.8 あなたの「2021年の挑戦」を聞かせてください」というイベントです。このイベントも若干形式や対象者は異なりますが、同じように「参加者=話し手」といったスタイルです。基本的にオフレコな話も飛び交うので具体的な内容についてはレポートしませんが、そのかわりにその意味と展望についてすこし紹介したいと思います。
ITR Loungeハナシバ
ITR Loungeハナシバは株式会社アイ・ティ・アールが運営母体のコミュニティです。株式会社アイ・ティ・アール株式会社はITに関するリサーチとコンサルティングを事業として行っている会社です。
ITR Loungeハナシバの趣旨を探してみましたが、Facebookグループに書いてあったので掲載します。
グループ情報
変化の時代。先生もロールモデルもいない時代。決まった答えがない代わりに、互いに教え合い、学び合える時代。わたしたちは、そんな時代に生きています。誰かと話すことで新たな知見を得たり、考えがまとまったり、ちょっとスッキリしたり――そんな場所が、「ITR Lounge ハナシバ」です。
もうすでに2~3回参加しているのですが、おおまかなイベント形式を紹介すると、Zoomのブレイクアウトルームを利用して3人1組のグループで1人がテーマについて話、1人が聞き手として質問したりして、もう一人がタイムキーパー的な役割をするといった形式で進めます。これを2~3セットやってすべての人が「話し手」「聞き手」になるスタイルでイベントが運営されます。
このイベントはすでに8回の開催を終えていますが、参加人数はずっと10人前後で続けられています。勉強会イベントを開催してみた経験がある自分としては心が折れそうな数字ではありますが、初回からずっとスタイルを変えることなくこのスタイルを貫いています。
「話す」という事
こういったイベントで他の人の話やディスカッションを聞いたり、自分で話したりしてみて一番思うのは「話す」という事の効能です。人に話す・・・しかも何も利害関係はないけれど、なんかそれなりの経験がありそうな人達に向かって話すというのは凄く貴重な体験になります。それは具体的、的確なアドバイスがあるという話ではなくて、第三者に自分の口で語ることによって自然に課題が整理される・・・これは本当です。課題というか悩みを語る事・・・それだけでも自分の心の中が整理されるような気がします。話すという行為を通して課題や心情を言語化することで整理され、再構築される事だけでも確実に課題は解決に向かうと思います。さらに他の人達からのアドバイスとかコーチング的な事が行われる事を考えてみると「話す場」というのはとても貴重で大事だと感じます。
これからのハナシバ
今回はこれからのハナシバについての話も少しありました。このイベントの目指す姿は自分の勝手な解釈ではありますが「パブリックな1on1」みたいな感じのコミュニティを目指すようなことを言っていました。つまり参加者が「話す」事をこれからも重視するという事です。
ITの世界には孤独な人たちはたくさん存在しています。スクラムマスターもしかり、RPA推進者もしかり、SaaSのアドミンもそうですし、ひとり情シスの人達も戦う情シスの人達もみんな職場では孤独だったりします。でもそんな孤独な人たちが職場を変革し、会社を変革し、社会を変えて行くものだと思います。そんな孤独な戦いをする人のために「話し場」は必要なのだと思います。
そういった人が参加してくれることを望みます
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