【動画レポ】SAP BTP (SaaS) と SAP S/4HANA の連携について 〜SAP Inside Track Tokyo 2023より
今年もSAPを愛する人達のイベントChillSAPさんの「SAP Inside Track 2023」がオンラインで開催されました。年一回のイベントですがSAP TechEDなどからのフィードバックなど様々な有益な情報が溢れているイベントです。こちらの動画が公開されていますので、気になったセッションをピックアップして勉強してみたいと思います。
＜sit Tokyo2023のサイト＞
＜動画です＞
https://www.youtube.com/watch?v=yWsTg3-sCOA&t=2255s
スピーカー紹介
田中 沙吉理（たなか さより）さん
デロイトトーマツコンサルティング
Grobalizing Digital Enterprise
SaaS開発
本セッションは「業種固有のエンドツーエンドプロセス」「アプリケーション開発」に該当します
SAP BTP上でのSaaS開発
自社開発領域
構築・運用に大きな負担がかかるインプラ部分はSAPが管理
⇒企業はサービス開発に注力できる
アプリケーション開発構成要素
SAP BTP上でのSaaS開発
Industry Cloud Solution Guidelineを参考
UI/UXガイドライン
・技術職の方でもUI/UXが実現しやすくなっている
・Fioriの使用も可
・OSSのフレームワークにWebコンポーネントを組み込む事も可
ランタイム
・Cloud Foundry 設定ファイルとコマンドで簡単にアプリを実行
・Kyma Kubernetesベース
プログラミングモデル
・SAP提供フレームワーク
・オープンソースにSAP提供のライブラリを組み込むことも可
SAP Storeで公開
・審査に合格すればSAP Storeに掲載できる
ID管理・認証
SAP Cloud Identity Service
SAP提供サービス・ライブラリを使用してセキュリティを担保
・Administration ConsoleでID管理
・SAP Authenticatorと組み合わせた多要素認証
・アプリケーションはSAP提供の認証画面・ライブラリ利用
SAP BTP Cockpit
SAP Cloud Identity Serviceを使用するためのデフォルト認証を変更
・Establish Trustを実行
・Available for User Loginを有効
・APIを使ってデフォルト認証をsap.customに変更
Administration Console
アプリケーションの認証設定と認証IDを発行します
・ユーザーがアプリケーションにアクセスするための認証設定
・アプリケーションの認証画面やメール設定
・認証IDを発行してアプリケーションと紐づけ
シングルサインインも提供され１つのidで複数のアプリケーションも管理可能
SAP Cloud SDKを利用したSAP S/4HANAとの連携
SAP Cloud Connector & SAP BTP Connectivityを使用
SAP提供サービスを利用してセキュアにデータ連携ができる
・SAP Cloud ConnectorからSAP BTPへアクセスする認証ID発行
・アプリからSAP S/4HANAへアクセスする接続情報を設定
・SAP BTP上のSaaSに必要なデータをCDSビューでODataAPIとして公開して連携
SAP Cloud SDK
SAP提供ライブラリの利用でODataAPIの使用を意識せずに開発可
・ODataのURLに"$metadata"を付与しメタデータ取得(EDMX形式)
・メタデータを元にSAP Cloud SDKを利用しソースコードを生成
・自動生成したソースコードを利用してリクエスト実行
継続的インテグレーション&継続的デリバリ（CI/CD）
SAP Continuous Integlation and Delivery
小さな開発を繰り返して問題は小さいうちに解決
・SAP Feature Flags Serviceを活用して短いスパンでデプロイ
・Webhookを利用してビルド・テスト・リリースを自動化
ログ関連サービス
・SAP Application Logging Service
アプリログをKibanaに連携してデータの可視化・分析
・SAP Alert Notification Service
アプリのクラッシュやエラーを通知してインシデントを迅速に
・SAP Cloud Identity Service
ユーザのログイン履歴が保存され、不正ログインを確認
・SAP Audit Log Service
各サービスの操作ログを保存し不正操作がないか確認
最後のメッセージ
あなたもBTPでSaaSの開発をしてみませんか？
・サービス開発に注力できます
・SAP S/4HANAのデータを活用できます
・英語の勉強もできます
＜公式ユーザ会JSUGからの紹介ページ＞