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【爆速レポ】SORACOM UG Online #20 さよなら #あのボタン #soracomug

本日2024年11月26日はSORACOM User Groupさんのイベント「SORACOM UG Online #20 」開催の日です。しかもテーマは「さよなら あのボタン」です。

2018年に発売された「SORACOM LTE-M Button powered by AWS」、通称「あのボタン」がこの度EoLを迎えるとのことを受けてのイベントです。
たしかワタクシがコミュニティに出没し始めたころにすごく話題になっていました。もう6年も経過するなんて、時間がたつのも早いものです。

さっそくイベントをレポートしてみたいと思います。

オープニング

オープニングムービー

イベントはオープニングムービーからはじまりました。
今日のファシリティは和田さんです。まずはSORACOM UGの紹介とイベントのタイムテーブルの紹介からはじまりました。

SORACOM UG とは?


あのボタンの EoL と移行について:ソラコム 峯侑資さん

そして本編がはじまりました。最初のセッションはソラコムのCREの峯さんから「あのボタン」のEoLについての説明です。

まずは「あのボタン」(SORACOM LTE-M Button powered by AWS)の説明に入ります。AWS IoT 1-Clickに対応したボタンです。

あのボタン

そのAWS IoT 1-ClickがEoLになってしまうため、来月で「あのボタン」はEoLになってしまうとのことです。

移行は「SORACOM LTE-M Button for Enterprize」へとなるそうでサポートサイトにて来年1月25日まで受付をしているそうです。
ボタンデバイスそのものはそのまま使えるとのことです。愛機がそのまま使えるのは素晴らしいですね。

あのボタンの移行

そこから移行手続きについて具体的に紹介がされました。製造番号の確認がポイントみたいです。

移行手続き

申し込み後数営業日からボタンデバイスのタグ情報が渡されるとのことで、そこからユーザ側でタグの設定が必要になります。

移行の操作

移行後はplan-KM1の料金がかかるそうで、ガジェット管理画面でバイナリーパーサーやメール送信などの機能が使えるようになります。Lambdaに送るデータフォーマットが変わるので変換かLambdaの変更が必要になります。
デバイスは変わらなくとも中身はだいぶん変わるみたいです。

そのままでは動かなくなるのでいろいろ準備が必要になりますね。

移行後の利用


「あのボタン」の舞台裏:ソラコム CTO of Japan 松井 基勝さん

次は「あのボタン」の舞台裏の話をソラコムの松井さんからのお話です。高いビルからはつながりにくいなどの「あのボタン」デビューのころの苦労話から始まりました。

「あのボタン」の終焉

そして「あのボタン」の兄弟AWS IoTボタンやシリーズについての紹介です。「白」とか「ひげ」とかもいます。

あのボタンのファミリー

そこから「あのボタン」開発秘話の紹介です。「あのボタン」の開発時に決めた事、決まっていたことから紹介されました。他社の使い捨てのデバイスと違って電池交換が可能だったので電池残量ではなく契約の残量で管理されたそうです。デバイス製造は京セラさんだったんですね。

決めた/決まっていたこと

「あのボタン」と「白ボタン」の関係・・・・よくわかんない設定があったみたいですが、単に「あのボタン」をホワイトレーベルにする話が出て「白ボタン」が商品化されたそうです。

「白ボタン」の誕生

そこからUnifid EndPointの話やAWSへの連携をどう実現したかなどが紹介されました。

SORACOM LTE-Mボタンの仕組み

デバイスやサービス連携を開発していくうちに出てきた課題をプラットフォームにフィードバックしていって作り上げていったそうです。

そして今「あのボタン」を再び作ることがあったら・・・という仮定の話に展開していきました。今思えば・・・みたいな話がたくさんあることから、当時は挑戦的な取り組みだったことが読み取れます。

もし「あのボタン」を再び作ることができたら・・・


座談会:皆で振り返るあのボタンの思い出

ここからはSORACOM UGのメンバーによる「あのボタン」の思い出をテーマとするディスカッションが始まりました。

まずは参加者アンケートから、参加者のうち6割が利用したことがあるそうです。「あのボタン」の存在を初めて聞いた人が3名も・・・

アンケート結果

メインは「あのボタン」にまつわるイベントやエピソードを当時の写真からふりかえります。

あのボタン年表

最初はSORACOM Discovery2018で発表されたのが最初です。そこから皆さんがいつから手に入れていたかの質問で参加者とのやり取りが始まりました。
いつ買ったのかは裏の製造年月日のシールからわかりますね。2018年に手に入れた人が多かったみたいで「みんな感度高いなー!!」の声も。

SORACOM Discovery2018で発表

そこから最初に見た時の印象の話、登場前はマイコンから準備しないといけなかったのですべてが一体になった「あのボタン」は画期的だったようです。
そしてお披露目イベント時点で「あのボタン」という言葉はあったようでツイート(現X)広まったようです。もしかしたらお披露目会前のシークレットイベントで名前がついたという推測がでたり、だれがスライドに書いたか・・・みたいな話も出て話が盛り上がりました。

お披露目イベント

誰が命名したのかは現代の謎ですね・・・・
まだ6年しかたっていないのに迷宮入りのようです。

バンクシーのシュレッダーの絵

お披露目会ではこのバンクシーの絵のパロディーが披露された話。動画まで紹介されてました。

こちらがあのボタンパロディ

お披露目後は感度が高いユーザーにボタンは普及し、SORACOMアドベントカレンダー2018のネタがボタン縛りだったのにアッというまにうまったり、伝説の和田さんの「ボタン1500回押し」LTも行われたそうです。当時は課金がバッチ処理だったのですがLTのために無理やり課金してもらったそうです。

2018年のSORACOM Technology Camp

そして2019年のJAWS DAYSでは「あのボタン」ユースケース100連発という企画も・・・この時は現地参加していたけど気が付きませんでした。そして木澤さんの「会議脱出ボタン」・・・・トランプ大統領のアイデアだそうです。

会議脱出ボタン

会議脱出ボタンを作るハンズオンまで開催されたそうです。

「あのボタン」はIoTの敷居を下げ、いろんな人に様々なIoTのアイデアをわき起こさせたすごいサービスだったのがわかります。

そういや「モテスイッチ」ってのもありましたね。


ライトニングトーク

イベントの最後はライトニングトークです。

あのボタンでつながるSORACOM:KMiura(@k_miura_io)さん

最初のLTは三浦さん。このボタンがなかったらあSORACOMとのかかわりもなかった・・・という感謝のLTです。
2019年学生だったときにiretさんの名古屋オフィスで開かれたハンズオンで「あのボタン」出会って「夢がある」と感じて使ってみてから今に至るまでのストーリーでした。

そこからターニングポイントとなったSORACOM公式からの打診。記事がソラコムのIoTレシピに掲載されました。その思い出の「あのボタン」がEoLということでさみしい思いをしつつ、感謝する話でした。

ソラコムIoTレシピに掲載


クロージング

ここまでで本編は終わりです。
まずは告知です。

告知

そのあともたくさんイベントがあるみたいです

アドベントカレンダーもよろしくです












<SORACOM User Group (ソラコムユーザーグループ)>

SORACOM User Group / ソラコムユーザーグループ(通称SORACOM UG)とは、業種や職業問わず、IoTやIoTプラットフォーム SORACOMについて関心を持った方、既に利用されている方、これからIoTを始める方が誰でも参加することが出来るコミュニティです。 個人としてIoTに興味がある方や、IoTビジネスを提供されている方、これから自社のサービスや製品にIoTを取り入れようという方など、様々なバックグラウンド、経験を持った方が集まり、互いに学び合い、交流し合う場です。 皆様のご参加をお待ちしております!


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keita
チップもらったらきっとMidjourneyに課金すると思います