【動画レポ】IoT縛りの勉強会! IoTLT vol.94 (忘年会IoTLTラジオ) #IoTLT
今日は昨年末2022年12月27日に開催されたIoTLT本体の94回目の勉強会イベントのレポートをしてみたいと思います。だいたい毎回レポートを書いていたのですが、年末年始は自分のLTの準備とかがあったので、すっかり時間が経ってしまいましたが、しっかりと聞いてみたいと思います。
<動画>
オープニング
今回のオープニングはいつものオンラインでのスタートと言うよりも現場感の溢れているデスクにいるのびすけさんとスイッチサイエンスのキクチさんの映像から始まります。
今回はLT会ではなくて2022年のアドベントカレンダーの記事を紹介しながらトークをしていくという進行になっています。
今年は比較的「IoTガチ勢」の記事が多かったという印象らしいです。内容が濃いので2時間はかかるという予想がされていました。時間はまだ夕方の5時台ですが、7時位まで掛かりそうということでしょうか?(結果は3時間半かかりました)
1日目
LINE Beaconの擬似無限プッシュでLINE公式アカウント無料枠の制限に立ち向かう話:のびすけさん
1日めはのびすけさん。本人曰く「けっこう大作」だそうです。LINEさんが提供しているLINE BotにESP32系ににLINE Beaconを仕込んだものを使って制限数を超えてもメッセージ数としてカウントされないで無制限に使える・・・・というのをやってみた話です。
LINE Beaconを簡単に作れるようにしたうこさんすごいです。
2日目
絶縁ICのADuM1250はside1をControllerに、side2をPeripheralにつないだ方が良いと思う:takuwzさん
この記事で気になったのは、この回路を何に使ったのかと言うと福島の南相馬で試験中のTetra-Mk5という「空飛ぶ車」。米国で個人で買える価格で売られるみたいです。
なんか知り合いの知り合いっぽい人らしいです。
3日め
【M5StickC Plus】話題のAI「ChatGPT」にプログラミングしてもらったよ:@tatsuya1970さん
3日めは今話題のAI「ChatGPT」のネタ。ChatGPTに代理でプログラムを書いてもらったという話です。ChatGPTにお願いした課題は「M5StickCPlusの画面に「Hallo world」を表示するプログラムを作ってください」など
ライブラリの修正はありましたが、なんと作ってもらえたようです。純粋にすごいですが、フォントが2倍になる理由が謎です。
4日目
M1 Macでスマートホームの新標準「Matter」のビルド環境を構築してみた:北崎さん
4日めの北崎さんは最近LTで話題にしているスマートホームの新規格「Matter」についてです。北崎さん本人の解説です。インストールしてビルド環境を作ってサンプルアプリをビルドしていろいろやった結果を紹介しています。
実際に配信会場でのM5Stackへのインストールから操作もライブでやっていました。
5日目
フルーツパイがお好き:airpocketさん
5日目はaiepocketさんの記事。RaspberryPIをリスペクトした代替シングルボードコンピュータ(SBC)であるフルーツパイの紹介です。マンゴー、バナナ、オレンジ、ライチー、チェリーなど様々なフルーツパイの紹介です。ロゴマークもかわいいですね。
会場のトークで話されたデバイス販売の裏事情的な話も面白かったです。
6日目
オーストラリアがIoT・電子工作天国だった件:村上さん
6日目の記事はIoTLTでも紹介されたオーストラリアの電子工作ショップ「jaycar」の紹介です。オーストラリアに200店舗あって秋葉原みたいな場所ではなく、奥多摩みたいな場所にまでショップがあるそうです。
オーストラリアのmeetupに参加した話も紹介されています。ichigo-jamをPRしたら、オーストラリア人が既に知っていたそうです。IoT・電子工作には国境はないですね。
7日目
XIAO SenseでScratchから加速度をとってみ「ちゃお(XIAO)」:むとうさん
7日目のむとうさんの記事は歩数計をScratchとSeeed製品縛りで作るというチャレンジです。
XIAOシリーズで一番小さなnRF52840 Senseを使って作ったものが会場に持ち込まれていました。(でも小さくて見えないwww)なんか会場の話がすごく盛り上がっていました。
LT
今年作った IoT作品のふりかえり紹介:TakSanさん
1週間分紹介されたところで、次はLTです。
ハッカソンやコンテストによく顔をだすというTakSanの今年に作ってヒーローズリーグに出した作品を紹介されました。
「ときから解放されるサービス」や「羊を数えてみる」というハッカソンでは会場で大爆笑されていました。
「そろばんのデジタル化」ではものすごい技術を駆使して大爆笑なことに取り組んだ作品として紹介されていました。動いているのを見たら大爆笑です。
https://protopedia.net/keyword?word=TakSan
8日目
2022年の IoTLT の LT 登壇とそこで出てきたガジェットや技術を振り返ってみる:豊田さん
休憩明け1番めは常連でビジュアルプログラミングIoTLT運営の豊田さんです。豊田さんはいつも新しいガジェットを驚異的な速さで見つけて買って試す人です。(すごい)
今回の記事は2022のIoTLTで10回も登壇したプレゼン資料を紹介しています。特定の製品やメーカーに偏ることなく、いろんなテーマに取り組んだ資料が紹介され、もはや歴史です。
9日目
obniz BLE/Wi-Fi GATEWAY Gen 2.0 で toio を動かしたメモ:田中正吾さん
9日目も常連さんの投稿です。
田中正吾さんの記事はobnizのJavaScriptのコードでキューブ型ロボット「toio」を制御してみたという話です。
obnizの中でToioに対応するライブラリを作ったみたいで、コードも紹介されていたので、会場では「ふむふむ」的に真剣にコードの中身を確認していました。
10日目
Raspberry Pi Build HATでSpike primeのアクチュエータを動かしてみた:井上さん
10日目の井上さんお記事はRaspberryPi Fundation公式のHAT(Hardware Attached on Top)を使ってレゴのSpike primを動かしてみたお話でした。
Legoの用意しているブロックプログラミングでは見えなかった中の裏の仕組みが生のPythonでやってみると見えてくるそうです。
なかなか事例がないらしく、公開されたコードも貴重なものだそうです。
11日目
Google Nest CamのAPIを叩くまで:松永さん
11日目の松永さんの記事はGoogleのスマートカメラ、Google Nest Camの話題です。貴重なネタが続きます。
GoogleクラウドでRestAPIを使ってスプレッドシートとかを扱うような感じで使えましたという内容です。
APIをちゃんと開くことでソフトウェアエンジニアから見ても扱いやすくなったとのことでした。
叩いたあとこのあとどう使っていくかも楽しみです。
12日目
バイクでBluetooth Audio:鈴木オートさん
12日目の記事はクルマIoTLTの鈴木さんです。バイクのオーディオ機器についているジャックにESP32で作ったBluetoothオーディをで受信する機器を繋いでスマホからの音楽を流すというのをやってみたという話です。
そもそも今のバイクにはオーディオ機器やシガーソケットみたいなのがついているのですね・・・・キックスタートのバイクにしか載ったことがない私にはそこが驚きでした。
音楽だけでなく通知音などいろいろ使えるようになると楽しそうです。
13日目
Spotify物理リモコンを作ってみた:田中みそさん
13日目はMusicLTの田中みそさん。やはり音楽のネタの記事fです。田中さんが作っているopnizを使ってRasberryPIとM5ATOMを連動させてダイソーリモコンからSpotifyを操作できるようにしたという記事です。
みそさんらしい超ニッチな取り組みだそうで、これを使いたくてSpotifyのプレミアムに加入しようとしたら家族会議で却下されたそうです。
14日目
ATOM Motionキットっていいよね、っていう話。:ポキオさん
14日目のポキオさんの記事は2021年5月に発売されたサーボモーターキット「ATOM Motionキット」を使ってラジコンを作ってみたりした話です。
モーターの他ATOM Liteやバッテリーもついていて、いきなり作れるキットだそうです。スイッチサイエンスで買ってみましょう
15日目
M5とLEGOを組み合せる:池内さん
15日目の記事はレゴとM5を使ってABC順に色々なIoT作品作る池内さんの記事です。M5StickCにおまけてついてくるピンアダプターを使ってレゴと組み合わせているそうです。
のびすけさんが注目したのはそのピンアダプターには個体差があってぴったり装着できたり、外れやすかったりするそうです。何回もガチでやっている人にしかわからない貴重な情報です。
レゴに特化したレゴIoTLTは実現したら楽しそうですね。
16日目
Raspberry Pi Pico Wのちょいネタ:jksoftさん
16日目はjksoftさんの記事は今なかなか手に入らないというRaspberry Pi Pico Wについてのお話です。
M5 ATOM Liteとの電力消費比較なんかを紹介していました。会場ではスイッチサイエンスさんには入荷しているけど、まだ技適が完全に通っていないので発売されていないそうです。(2022/12/27時点)
17日目
育児に「ぴよログ」使ったのでログファイルをJavaScriptで扱いやすくしてみた:小野さん
17日目の記事はProtOutStudio卒業生の小野さんの記事です。育児記録用ブログの「ぴよぶろぐ」のログファイルを出力してJavaScriptで解析しやすくした話です。
今回はログを取るところまでが書かれていますが、「うんち」とか「ミルク」のログ情報を活用して赤ちゃんの空腹度をLEDやサーボを使って表現することを目指しているそうです。
18日目
送迎バス運行状況報告&置き去り事故防止安全装置を作ってみた:MIKIさん
18日目もProtoOutStudio卒業生の記事です。MIKIさんの記事は2022年に起きた保育園でのバス置き去り事件を受けて、安全装置を作ってみたというお話です。
バスに設置するぬいぐるみ型のデバイスで、バスが動いていないのにバスの中に動きがあるのをキャッチしてLINEなどで通報するという仕組みです。GPSとM5StackCを使って作ったそうです。
今は個々に実装しないと行けないのですがサービス化まで持ってこれると良さそうなアイデアですね。(どこかの企業さん拾ってください)
19日目
この1年で見てきたエンタープライズIoT事例:大川さん
19日目は鋳造IoTLTやエンタープライズIoTLTの運営をしているウィングアーク1stの大川さんの記事です。
過去に開催された鋳造IoTLTのまとめを記事にした内容です。鋳造IoTLTでは数千度の温度を特殊なセンサーで測定したり、既存のアナログな機器のメーターなどをデジタルに読み出したりして興味深いテーマが数多く紹介されています。
最後に紹介されていた電流波形AIで電気代の内訳を見える化するというのも面白そうです。
20日目
M5Stackをゲームコントローラーにする方法:ひげだるまさん
20日目の記事はヒーローズリーグのひげだるまさんの記事。自身も出品した論理演算式ゲームコントローラーの裏側のお話です。
GameControllerizeというゲームコントローラーにエミュレートする基盤の紹介で、けっこう詳しく書かれています。
「マッスルゲーミング」おもしろそうです
21日目
NFTのAPIを取得してM5Stack Core2に最新情報を表示する:どたさん
21日目のどたさんの記事はNFTのAPIを使ってM5Stackに表示させるというなかなかない組み合わせについての記事でした。
ついにNFTの世界が電子工作の世界に近づいたか!といった内容ですがeneblerを介してスマホ以外の媒体で机の上などに置いて価格の状況など見れるようにするという使い方でした。
22日目
ESP32からFirebaseのRealtime Databaseを使用する:IRumAさん
22日目はイルマさんの記事。
内容はGoogleのFirebaseにあるデータベースのリアルタイムDBに対し、ESP32からサーバを立てずに直接データを送るライブラリの話でした。
23日目
M5STACKで高速なセンシングを目指したら苦労した話:竹田さん
23日目の記事は竹田大将さんのGitHub上に書かれたの記事です。
「ADCで値を取得して、ちょっと計算して、DACで出すだけ」でM5なら簡単だと思ってやってみたらポートの読み取り速度の関係で、ぜんぜん速さが足りなかったそうです。
SPI対応ADC/DACであるMCP3204, MCP4922を秋月で買って自分で作って解決したということでした。
24日目
はんだごてを IoTLT 公式ショップで売る話:総統さん
24日目のクリスマスイブの記事は秘密結社オープンソースの総統による記事です。
IoTLTで「はんだごて」を作るワークショップをした時の話を実実現する話です。
YoutubeのIoTLTチャンネルも1000人を超えショップ連携もできるのでということでのびすけさんとメッセーしやり取りしていたら、なんともう販売しているそうです。スピード感が半端ないですね。
ざんねんながら中国の生産があれでストップしているのでまだ手に入らないそうです。
25日目
NHKラジオ(らじるらじる)をGoogleCloudPlatformのサービスCloudRunで録音する:にあむぎさん
25日目の記事はねこIoTLTのにあむぎさん。
にあむぎさんの子供が習い事(登山部)で出された課題「気象通報を聞いて天気図を書きましょう」を行うためにGoogleCloudPlatformのCloudRunを使った話の紹介です。
家庭の事情でRaspberryPIの使用は不可(置いているだけで白い目で見られるw)ということなのでGCPを使って実装したそうです。
「ラスパイはほおっておくと増殖して増える」
一番のネックは20分の長時間録音と考えてましたが、意外にあっさりできたそうです。
それにしても天気図を書く宿題というのはシビアですね。
最後はねこIoTLTの告知でした。
のびすけさん以外主催者全員が猫のイベントです。
クロージング
というわけで25日分の記事とLT1つが3時間半かけて紹介されました。
一年通してIoTLTのイベントをやっていますがアドベントカレンダーはその一年のトレンドが反映された形になっていて、こういったLTや記事をアウトプットしていく文化を作っていきたいとの抱負で締めくくりました。
次の年末もこの形式でやって行くとのことでした。
この記事を見て面白そうだと思ったらぜひ動画の方も見てください。
<IoTLT>
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