見出し画像

【新機能紹介】Experience Cloud Trailblazers #4 からのレポート

2021年2月24日に開催されたSalesforceのユーザコミュニティの一つであるExperience Cloud Trailblazersに参加しました。イベントの様子は速報版のレポートにまとめましたが、新機能紹介のところがさらっと紹介しただけなのであらためて整理してみました。

Experience Cloud最新情報について

画像1

新機能の紹介は中の人である小林さんから紹介がありました。Salesforce製品は基本的にWinter、Spring、Summerの年3回のリリースがあります。(このあたりはAWSとかGoogleとリリースポリシーが異なりますね)そこでは大量の新機能や機能改善のリリースがあるのですが、600ページくらいあるリリースノートは読み切れません。Salesforceで行われる新機能セミナーや、こういったコミュニティで積極的に情報収集するのもリリースの内容を理解するのに役立ちますので、みなさん奮って参加しましょう。

今回のSpring21についての新機能のお話はアイスホッケー選手でもある中の人、濱島さんのブログにも掲載されています。

今回のSpring21においてのExperience Cloudの新機能は比較的少ないものですが、4つの観点で機能強化について紹介されていました。

画像3


エクスペリエンスビルダーサイト

画像4

ここのところの一番のニュースと言えばサービスのブランドがCommunityCloudからExperience Cloudに変わった事ですね。たしかに用途の広いこのサービスは「CommunityCloud」という言葉のイメージでは収まりきらなくなっていましたのでExperience Cloudへの変更はそんな意思を含めた変更なのだと勝手に思っています。それに従い各用語も麵こうしています。例えば「コミュニティ」は「サイト」または「Experience Cloudサイト」に、「Lightningコミュニティ」は「エクスペリエンスビルダーサイト」に変更されています。

画像5

それに伴い今まで「コミュニティ」で検索していたクイック検索が「サイト」で検索できるようになっています。(当面はコミュニティでも検索できるそうです)

画像6

タイルメントコンポーネント

タイルメントコンポーネントでいままでタイルに必ず影が付いていたのですが、タイルメントコンポーネントの改善で「影なし」も設定で選択できるようになりました。こういった小さな改善ですが、デザイン的に「ウチのサイトには影がちょとあわない」と感じていた人にはものすごく朗報です。デザインにおける違和感ってのどに引っかかった魚の骨みたいに気になりますからね。

画像8


応答時間のレポート強化

質問に対する応答時間というのはお客様から見たサービスの品質にとって重要なKPIのひとつですが、この質問に対する応答期間・・・・質問から最初の応答が登録されるまでの時間や最良の回答が付くまでの時間などを標準機能で集計できるようになりました。標準でレポートも用意されていますので、このレポートを使ってダッシュボードを作ると質問に対するサービスの管理が簡単に出来るようになります。

画像11

画像10

ライトニングナレッジ

ライトニングナレッジにおいての検索結果の表示がグリッドレイアウトに変更になりました。従来はGoogleの検索結果っぽい・・・記事の内容が見えてしまう形での一覧ですが・・・・たしかに見えては良くないケースもありますよね。逆に黄色でキーワードが表示される機能がなくなってしまいました。このあたりはセキュリティと利便性のトレードオフでしょうね。

画像13


モバイルの強化

画像14

モバイルパブリッシャー強化

日本ではまだ利用者が少ないですが、これがiPadでもきれいに見えるように変更になりました。レイアウトを縦に固定したり横に固定したりも出来るようになりました。

画像15

横固定、縦固定もできるようになりました

ファイルをアップロード

いままではレコードのファイルリストからしか添付できなかったのですが、モバイルから直接デバイス内のローカルファイルをアップロードできるようになりました。スマホで撮ったお客様からの写真も簡単に扱えるようになりますね。

画像17


セキュリティの強化

Salesforceユーザーなら知っているアノ件ですね。それを受けてゲストユーザーの扱いに関する設定が厳しめに変更になりました。無効な権限の削除やCookieに関する扱いの変更がありました。そういえば、なんかSalesforceからメールも来ていましたね。

画像20

画像21


SalesforceCMS

画像22

LWRテンプレート

Build Your Own(LWR)テンプレートが正式リリースになり、サイト機能の構築の自由度や性能が向上しました。BtoCの大規模サイトであっても高速で動作するとのことでした。当然、作る工数やお金はかかるのですが技術的にもWeb標準の開発ができるのでエンジニアの確保も容易です。

ただ有償版のSalesforceCMSが必要です。でも試すためならDeveloper環境でも提供されていますので無料で体験できます。

画像23

画像24

従来であれば標準のコンポーネントの組み合わせのみでしたが、LWRにより自由なコンポーネントを配置できます。

画像27

ただし、その反面できなくなること(自分で作らないと)もあるので注意ですね。

画像28


コンテンツキー

今まではなかったコンテンツごとのユニークなコンテンツキーを持つことでコンテンツ管理がよりやりやすくなりました。

画像29

「インポート後にコンテンツを公開」を選択するとインポートに含まれるすべてのコンテンツの状況を公開済みに変更できます。

画像31

ワークスペースからコンテンツをJSONファイルとしてエクスポートできるようになりました。

画像32

いままではいきなり本番を直接メンテナンスしなくてはなりませんでしたが、Sandbovのコンテンツを本番にリリースする事ができるようになりました。厳格なリリース基準がある場合でもこれで対応できますね。

画像33


まとめ

というわけで小林さんからの説明のレポ―トは終わりです。書き洩らしたことがあったらスミマセン・・・・今回のリリースは少ないとはいえ、それでも結構なボリュームがありましたね。

1回のリリースでこれだけありますし、これが年に3回蓄積するので、機能に関する情報ってものすごくありますよね。これを身内だけけ、場合によってはたったひとり、外部に委託する場合も任せっぱなしでは、便利で効果的な機能も見逃してしまってもったいありません。特にExperience Cloudは応用によって様々な活用パターンがありますのでぜひ悩みを抱えてコミュニティに参加して質問しまくってください。コミュニティにはSalesforce社の中の人はもちろん、神や仏のように詳しくて優しいTrailBlazerのみなさんもそろっていますので、きっと良い解決策が見つかると思います。

ちなみに私もそれでひとつ課題を片付けました。


改めて紹介しますが詳しくはこちらかリリースノートで・・・・

リリースノート


<Experience Cloud Trailblazers>

概要
Salesforce社のExperience Cloud(旧Community Cloud)に特化した勉強会です。 今回は少人数のグループディスカッション形式で開催します。 課題感の近い参加者同士でグループを組んで状況を共有しあい、日ごろの疑問や課題の解決を目指しましょう。

コンセプト
コミュニティクラウドの機能上の「わからない」を解決しよう
コミュニティクラウドを活用したコミュニティ運用について学ぼう
コミュニティ関係者同士で交流して、それぞれのコミュニティの活性化を目指そう




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?