AutomationAnywareA2019シリーズではじめるRPA超入門でRPA作成にチャレンジしてみた
1.きっかけ
この本を元にRPAを勉強するきっかけは単純。「本をもらったから」です。2020年の7月17日に行われたRPAコミュニティのイベント「【オンライン】RPA勉強&LT会!RPALT vol.23~オートメーション・エニウェア特別回~」・・・この回は日経BPさんから発売されたこの本を記念した特別会ということで、イベントで抽選(?)だったプレゼントがこの本。
ありがたく、本をいただいたので、これはちゃんと勉強しなく手はと思い。ちゃんと読んでちゃんとハンズオンする・・・というこういった本を読むときの基本をちゃんとやってみることにしたというわけです。
考えてみたら、こういった本を買ったこともないし、まじめに端から端までハンズオンしたことないよなー それではいっちょうやってみるか!
・・・という事でやってみました。ただ、RPA構築の手順についてはこの本を読んでいただいたほうがいいので、ここで書くのはこの本についていいと思ったこと、そしてAutomationAnywareについていいと思ったことを書いてみました。
2.この本のいいところ
正直、RPAに関わっていながらも、横でちょいちょい口を出しているだけで、あんまりまじめに使ったことがない・・・というわけでまさに超初心者と同じ視点でチャレンジさせていただきました。あとついつい寄り道したり、ハンズオンの内容を勝手に変更したりしてしまうのですが、それも完全に封印。本当に本に書かれた通り順番にハンズオンをやってみました。
今回、この本でハンズオンして一番感じたところは「本当に基本的なこと」からスタートして、徐々に「実際に仕事でやってみたいこと」に変化していくストーリー構成であることです。最初はテキストファイルを読みだしたり、文字を入力したりと「ふーん」といった感じだったのが、Web画面から表データを取ってくるあたりから「お!」となり、業務システムのログインをするあたりで「おぉぉ!」となる。しかも最初にやった「ふーん」の部分がけっこう後になって効いてきてました。やり終わってみると「やるな、お主!」って感じになる秀逸さだ。あと早い段階でレコーディングをやってくれたのも安心感を早く得られてうれしかったぁ。わからなくなってもレコーディングでごまかせるケースってありますからね。
・・・つらかったことも少々。これはクラウド製品なので致し方がないことではあるのですが、やっぱり画面が変わってしまっている点。具体的にはWebサイトのA2019のページがすでに見つかりにくくなってしまっている事と「適用ボタン」がすでに無くなってしまっている事。逆位に言うとさすがSaaS提供、ものすごい進化を実感できました。たしかに「適用ボタン」は冗長ですよね。
3.AutomationAnywareA2019について
ハンズオンしてみてこの製品について気に入った事は、アクションパレットの中の機能の区切りが「ちょうどいい感じ」なこと。細かすぎるとわかりにくいし、まとめすぎると応用する事を考えにくくなってしまう。ループのところなんてものすごくわかりやすいし、最終行の余計な処理を考えなくていいし、範囲指定はちょっとめんどくさいと思うが、こうすることで理解しやすくなっている。このバランスって使い込んでいないと出てこないと思います。ユーザーさんからのフィードバックがうまくできているんだろうなーと思いました。つらいのはこういうのってなかなか理解されにくいし、使っていない段階の(つまり導入するときの稟議とか)評価だと「つかいやすさ:△」となってしまう事ですね・・。情報システム部門が30日無料ライセンスでちゃちゃっと評価してしまう場合には、考えさせないで一気に最後までセットにまとまった機能提供のほうがよさそうに見えますもんねー。
やっぱりRPAはCommunityEditionみたいなのでユーザーがしっかり取り組んでみて、そのうえで導入っていうのが正しいんでしょうねー。
4.最後に
今回、本をいただけて大変良かったです。勉強もできましたし、AutomationAnywareA2019のいいところも理解できました。RPAにせよSaaSのサービスにせよ、BIツールにせよ「ITの民主化」・・・つまり多様な人が使いこなして効果を上げていく製品ってまだまだ「難しい」「自分には無理」と思われて、まだまだ手に取ってさえいない事が多いと感じています。コミュニティの一員としてはこういった機会を利用してよいツールをひろげていけたらなぁと思う次第です。