RPA勉強会!Power Automate Talk #8 ~話題のDesktop版を学ぼう!~
明日、2021年2月8日は「RPACommunityマガジン #7」読み合せ会が開催されます。
その中でPowerAutomateの記事を担当することになったので復習してみました。この動画は2021年1月26日に開催されたPower Automate Talk #8のセミナー部分を編集したものです。今はイベントがオンラインになってさみしい反面、こうやって後で勉強できるところはいいですね。
早速、見てみます
セミナー1:「Power Automate Desktopとは」 マイクロソフト 平井さん
PowerAutomateの概要と最新の動向についてです。
まず業務自動化の市場について、この市場は2019年ベースですが成長率が63.9%の成長、企業向けソフトウェアでは最大の成長です。Microsoftとしてはこの市場に対して「RPAの機能を民主化」~すべての人が自動化の恩恵を受けられるようにするというのを目指したのがPowerAutomateです。
PowerAutomateはMicrosoft Power Platformというローコードプラットフォーム(コーディングができなくてもITを構築できる)のひとつの製品になっています。
※「Common Data Service」は「Microsoft Dataverse」に名称変更されました。
Power Automateの機能概要
UIの自動化:デスクトップ/ブラウザ上の自動化(RPA)APIが無いシステムとの連携。APIとRPAの連携がスムーズ
APIによる自動化:400以上のAPIコネクタによる作成・管理(DPA) 豊富なトリガー、アクション、テンプレート
AIを活用:コーディング無しにワークフローにAIを組み込み(AI)PowerAutomateのRPAを含んだライセンスでOCRやフォーム処理が使えます
PowerAutomateは非常にスピーディーに進化しています。
そして新しく提供されたPower Automate Desktopについて
Win10のアプリ、Webアプリ双方を扱える事、クラウド版との連携もスムーズに行えるPower Automate Desktopが2020年12月に提供されて以来どんどん機能が強化されています。その中のひとつProcess Adviser(今は公開プレビュー)を紹介します。
これはプロセスマイニング機能でPowerAutomateの一部として提供されます。5つのステップで簡単に実施でき、その記録のところでPower Automate Desktopが使われています。やっている操作を記録してグルーピングして分析しやすくします。可視化にはPowerBIが使われています。
お知らせです
オンライントレーニングイベント(Power Platform Virtual Traning Days)が始まりました。受講するとMicrosoft Power Platform Fundamentals の認定試験を無料で受験できます。
セミナー2「Power Automate Desktopのライブデモ」 ソントレーゾ 中村亮太さん
デモの前に気になった質問を回答します。
Q:Power Automate DesktopはクラウドNGな環境でも使用できますか?
On-premises Data Gateway とPower Automate Desktopがインストールされていればファイアーウォールの開放が無くてもHttpsで社内システムに対して利用できます。
ここからデモの本番です。まず環境を作るまでです。
On-premises Data Gateway とPower Automate Desktopをダウンロードしてインストール~拡張機能もインストールします。
On-premises Data GatewayのインストールではMS365のアカウントのアドレスの入力が必要です。
Power Automate Desktopの起動です。サインインを行います。そして新しいGatewayの登録、リージョンの指定をします。
オンラインになります。ここからPowerAutomateDesktopの起動です。PowerAutomateDesktopのライセンスを持つアカウントでサインインしてください。そして環境をしていします。
ここからフローを作成します。
緯度経度を取得して住所変換する仕組みを作ります。
WebRecorderかDesktopRecorderの選択があります。選択し終わったらレコーディングです。
そこからテキストフィールドを入力します。まずは入力変数の設定。こんな感じの画面で作ります。
ここでIDとパスワードを求められますが使えるのはActiveDirectryかPCのローカルアカウントです。
そこから作ったPowerAppsアプリです
次はDesktopアプリの紹介です。作ってあるものを動かします。テプラに印刷する作業を自動化します。
クリックよりもキーボード操作で記録したほうが確実です。
Microsoft Dataverseのデータソースを使います。
テプラ印刷ができました。こういった資産管理と物理管理を繫げると有用な活用になります。
QAタイム
Q:使うには何の契約が必要ですか?わかりやすい料金体系が知りたいです
PoweAutomateはユーザーライセンスとしてはPower User PlanとAttended RPA Planが必要です。それとテナント向けのライセンスも必要でフロー単位に課金されます。
無人フローの場合はNon-Attended RPAライセンスが必要です。
詳しくはライセンスガイドを・・・まだわかりずらいですね
Q:例外処理はどうしていますか?ブロックエラーもしくはアクティビティごとですか?
個人的にはアクティビティ単位ですね。アクション単位でエラーハンドリングですがあまりやりすぎると・・・特に決まりはないです。
Q:コミュニティ版(無料)はありますか?
Power Automate Desktopに関してはありません。トライアルはMax60日です。1ライセンスあればRPAは全部試せるので・・・
Q:デバックするときの値を確認するお勧めの方法は?
1個デバック用に変数をかまします。右側のパネルのところにエラーは表示されます。
Q:Power Automate DesktopをMS365 E3で利用できますか?
できません。Attended RPA Planライセンスの購入が必要です。
Q:学ぶのにおすすめの書籍、サイト等ありますか?
MicrosoftLearnのDocsはMSの人だけでなくてMVPや一般の方でも更新の要求をしています。MicrosoftLearnがおすすめです
Q:クラウド環境完全NGの環境でも使えますか?
基本的に大丈夫です。プロキシが介在している場合などは繋がらない可能性もありますので会社の環境をご確認ください。
Q:WinAutomationに比べて動きが悪いことがあります。改善の予定は?
個人的にはそういうイメージはなかったです。もし試されたのが12月であればプレビューのころなので・・・・だいたい月一回でアップデートされます。ある程度のCPUとメモリは必要なのでスペックも確認ください。
Q:ローカルディスクにログを出力したい
テキスト出力を使うかPowerShel経由で出力、もしくはPytonを書いていただくとかの方法があります。
Q:Outlook[経由でTeamsへ投稿した場合のメンション方法?
MS365のOutlook使う場合はPower Automate DesktopではなくPower Automateを使用してください。OutlookコネクタとTeamsコネクタで実現できます。ただチャンネルに対するメンションは出来ません。
Q:変数が全部グローバルなのがしんどいです。
慣れましょうとしか言えないです・・・
Q:Power Automate DesktopでEXCELシートを参照するとき列と行の設定がうまくいきません。
EXCELから読み込むのではなく基本テーブルでやったほうがいいと思います。EXCELではレコーディングはうまくいかないと思います。レコーディングはこまごまとしたことが撮れていないことがあります
Q:Microsoft以外のデスクトップアプリの操作はどれくらいできますか?
テプラのアプリとかはできましたけどアプリによってUI要素が異なるので試すしかないと思います。
Q:ProcessAdviserは朝イチで起動すれば従業員の監視は出来ますか?
ProcessAdviserは自動実行して・・・というものではないので、監視するものではないので・・・個人的には「従業員を信じてあげてください」
Q:Virtual Training Daysは映像視聴中心でしょうか?双方向ですか?
事前収録の映像中心です。ハンズオンではないです。環境は関係なく受講できます。
Q:必要な環境について、WinPro環境でMS365のBusinessBasic契約をベースのPowerAutomateのライセンスを購入すれば使えますか?
そうです。BusinessStanderdで使えます。
Q:Power Automate Desktopはブラウザ上のUI要素取得がまだちょっと苦手な感じがありますが・・・
ある程度うまく入っていると思いますが、アップデートを待つかブラウザを変えてみるとか・・・
Q:UiPathのアクティビティパッケージのようなのはないでしょうか?
まだDesktopは無いです。
こんどの「RPACommunityマガジン #7」でも回答くれるみたいです
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