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【動画メモ】武闘派CIOとシンジの、情報システム部門の仕事の進め方〜クラウドネィティブYoutubeチャンネルから

今回は2024年10月22日に開催された「武闘派CIOとシンジの、情報システム部門の仕事の進め方」というイベントがオンライン開催されました。なんと武闘派CIOと呼ばれる三人とクラウドネィティブのシンジさんによるパネルディスカッション的な企画なのですが、その動画がクラウドネィティブさんのYoutubeチャンネルにアップされてたのでレポートしてみます。

でもディスカッションなので克明に記録してもわけがわからなくなりそうなので、気になった事柄についてちょいとメモしようと思います。

動画のタイムスタンプも記録しますので、気になったことがあればぜひ動画の方を見てください。

<動画はこちら>


テーマと参加メンバー(Connpassのイベントページから)

テーマ

コープさっぽろが推し進める 「コンシューマーテクノロジーシフト」と 「ITの民主化」 「なぜ、大企業の情報システム部門は変われないのか?」その他LIVEでコメントにも回答していきたい所存です

パネラー

フジテック 専務執行役員 デジタルイノベーション本部長(CIO/CDO) 友岡 賢二 氏

コープさっぽろCIO ロケスタ代表取締役社長 長谷川 秀樹 氏

シゲオン 代表社員 喜多羅 滋夫 氏

クラウドネイティブ CEO 文部科学省最高情報セキュリティアドバイザー 齊藤 愼仁 氏

メモ

※1)誰が話したか?は記録しようと思いましたが、あまり本質的でないので書いていません
※2)明日から使えそうなものだけをピックアップしています

00:02:50〜最近の話題

・最近気に入っているのはAI、特に「Perplexity
 一発で検索してくれるので頭の整理が不要

・手で入力するよりも喋るほうが入力のスピードが捗る。
 キャッチボールで思考を刺激してくれたら回転スピードが良い

・Coopさっぽろでは声でオーダーを考えている
 声をサンプリングして「孫の声」とかで応えるサービスとか
 考えている。

・AIは「使う側」作る側なんてとても・・ APIをたたくだけで充分

・Appleのは企業の端末に多数入っている。
 B to Bのプラットフォームとして考えれば違う戦略が出てくる
 もったいない

・AppleはいiPhoneをAlexa的な端末にしようとしてるのかと邪推する

・企業CIOとしてもAIには期待している

・オペレーション中心の会社ではクリエィティブなものではなく
 業務の中のこの一部に食い込むというのを一生懸命やってみたい

・生成AIによって今までの正規化されたデータだけではなく、PDFや文書などのデータも情報システムとして扱えるようになった。提携データからメールまでまとめて探索したりとシステムが全体を包めるようになった

・文章が下手な(ぶっきらぼうな)人の回答を生成AIで返事を書けば失礼を避けられる

・特定の仕事の中でかならず使うように生成AIを組み込みたい

・お役所言葉を住民ようにやさしい日本語に変換するサービスがウケている

・会社の規定も生成AIでやさしいガイドラインにしてもらえそう

・基幹システムがモノリシックに作られてAPIが使えない状態なので対応できるように作り直さないといけないようになってきている。

・生成AIがローカルデバイスに入ってきてエッジで処理するようになる。
 大きい頭脳が端末に入ってくる

00:16:20〜JTC(Japan Traditional Companys)の話

・JTCの人たち曰く「クラウドに情報上げるなんてけしからん、AIはダメ」

・CIOの多くが「ハルシネーションがあるから使えない」とコメント

・生成AIはCIOが主役になれるチャンスなのに逃している

・イノベーションが出てきたときリスクに対処しながらうまく持っていくかの繰り返しだができていない、思考停止になっている。企業の力にはっきりと差がついてきている

・やることによるリスクよりもやらないことによるリスクのほうが大きい

・「自分はあと2年の任期なんだから障らないでくれ」

・AIをやらない理由ならいくらでも出てくる

・イノベーションに対してダメなところを上げ馬鹿にしていると飲み込まれる(イノベーションのジレンマ)頭のいい人ほど陥りやすい

・ある程度のシニアな人は今までの成功体験で自分の価値を作っているのでわからないものをわからないと認めにくい。若い人は経験がないから受け入れられる。

・今までイノベーションで起こってきたことの復習して、これからのことをゼロベースで考えないと同じことをやってしまう

・かつてはスマホで数千円の買い物をするなんて考えてもみなかった。自分の専門分野でも見誤ることがある。自分の判断軸があだになる

00:24:30~AWSが普及した時より進化の速度が速い

(このあたりから、Google、Apple、Microsoft、Oracleに居ついての話)

・2011年の東日本大震災でクラウドではなくデータセンターに移行してしまった企業も世代交代や減価償却の終了で判断を見なおsるようになってきた

・大企業であるほどAWSの使い方がクラウドネイティブ・マネージドではなくレンタルサーバである率が多く(7割くらい)コスト削減くらいしか効果がない。

・AIに関してはクラウドに比べて顧客サービスにダイレクトに与える影響が大きいので、クラウドの時よりも乗り遅れることによる事業に与える影響が多きいのではないか?

00:40:40~ITの民主化を企業内でどう実現するか

AIは活用する為に技術や資格のようなものが不要

コープさっぽろの取り組み
・元々「仕事改革発表会」や自主参加の「デジタル勉強会」などがあった 
・今年からITの民主化プログラムを開始

コープさっぽろのDX民主化の取組

「ITの民主化」
全従業員の10%を「デジタルを活用した業務改善」ができる人材にする目的
・半年間(最近4ヶ月)IT部門に異動(短期留学)
・教材はYoutuberのものも使う
・GoogleWorkspace、GAS、Zaipier、Slack、AppSheet
・参加は希望者のみ、成果が出ると人が集まる
・最初は誰も集まらない可能性はあり
・成果により会社の上層部も徐々に認識し始める

・各部門からエバンジェリストを集める
・勝手に活動をし始めるようになってくる

・デジタイゼーションはDXではないけれど改善していいという「アンロック」・・・従業員の意識変革としては必要なこと
 

00:53:57〜マルチモーダル(画像認識)でできること

マルチモーダル(画像認識)でできること

・現場のオペレーションの中ではテキスト入力はやりにくい
・現場では動画や画像をインプットになる

アマゾンの実店舗(Whole Foods Market)のバックヤードのホワイトボードをGoogle BARDで分析した例
・翻訳+使われている指標(UPH、INF・・・)についての説明まで回答

アマゾンの実店舗のバックヤードのホワイトボードをBARDで分析した

・農産品の種類、りんごの品種まで画像から判定する
・スーパーの棚の画像から商品名、価格、特徴まで判別して回答
・さらにレイアウトの意図まで推定する
 ⇒販売戦略などを客観的に判断してくれる
 ⇒現場の写真から様々な情報を引き出してくれる

マルチモーダルに期待ができる
・インサイトの発見、アクションなど本当にやりたいことの前段階が省力化

・マーケティングの世界ではペルソナを自動的にAIで作ることもできる
 ペルソナとペルソナで会話させることも

リレーショナル・データベースの呪縛から逃れられていない
・非正規化のぐちゃぐちゃな情報からも回答してくれる

分析の量の向上
・量をこなすところに生成AIを活かしていく
 売り場報告を詳細で網羅的に報告する

まだ分析する基盤ができていない会社はどうアプローチすべきか?
・AIに関しては民主化、従業員の10%くらい(情シスの10%)
・企業として活用にする段階でPaaSを活用しているかが効いてくる
・AIのターゲットはIT素人のビジネスマンのパワーアップ(ここが期待)
・AIは自分たちでできるのにSIerに頼んでしまうのは取り残されてしまう
・内製化することが「民主化」

自治体の話
・世田谷区の例は「たまたま」、ただそれを見た他の自治体が関心を高める
・自治体は非常に悩んでいる、危機感があるけど何してよいか解らない状況
・SIerがむちゃくちゃ喜ばれるパターン、頑張ってほしい

再び民主化の話
・学生の方が圧倒的に生成AIに触れている⇒じきに入社してくる
 活用していない企業、自由度のない企業は新入社員に失望される

01:24:30〜AIの将来性

・AIは「まだ来ていない」。もっとデキルはず。ピンポイントな企業がいっぱい出てきて、回答を画像や動画でできるように慣れば本格的な段階
・法律と技術のジレンマを乗り越えていない。破壊的なAIの出現に期待
・架空のAI Youtuberが術減する時代が来る
・広告などは今も「だましている」、人間とAIの差はないのではないか?
・生成AIが人間の一部の能力を凌駕しても「怒る」必要はない
・ベンダーがユーザーを教育してくる。いつの間にか慣れてくる
・ポストAIの働き方を考えていかないといけない
・今後、哲学や文学、美術が復権すると思う
・AIが成熟してきたときに「それで内をするのか」が問われる
・1 on 1はAIでやったほうがいいと思う 
・人間の能力を絶対視していると損をする

01:37:00〜情シスは生成AIとどう向き合うべきか?

・大企業においてはAIの管理監督は情シスの仕事となりがちだが、それを情シスから引き剥がすほうが良いと思う。
・活用で効果を上げる部門の長が責任者をやるようにするほうが効果が高い
・情シスはハードルを下げること、ガードレールを作ること
・情シスは邪魔しない。あまり規制しない
・金を持っている実業部門と並走する方が良い
・自分の中で思考実験をしていくことが大事

・自分が今日の話を聞いてどういうアクションを起こすのかが大事
・1万円でできることも多い、不満を持つよりもアクションを起こす
・今すぐやったら気がつくことも多い
・民主化の流れでもエンジニアはエンジニアでやるべきことはある
・技術的な負債の棚卸しをする。この部分に生成AIが役に立つ可能性がある
・生成AIには聞きにくいことも聞くことができる。
 発送を豊かに、もっと質問を聞いてももよい
・問いをどう立てるか、課題をどう設定するか、そこをアシストできる

お金は借りられるが時間は借りられない











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keita
チップもらったらきっとMidjourneyに課金すると思います