【動画レポ】最古のDXツール?(カンバン)紹介(くまちゃの改善レシピ番外編 / 『チーム改革のスイッチ』#7 勝利をつかめ!)
今日は最近見た動画から「カンバン」について解説した動画を紹介します。カンバンといえばアジャイルやスクラムには欠かせない道具の一つです。いまは普通に使われていますが、それを元祖であるトヨタのTPSに精通した講師による原点の解説です。
KANBANとは?
カンバンが生まれたのは1950年代。「デジタル」ではないけど「スピード経営」
「トヨタ生産方式=カンバン」というくらいトヨタ生産方式の中心的なもの
物につけられた情報 〜外れたことで何が売れたかわかる
・お金にならない状態(在庫)を最小限にする
・トヨタがまだまだシェアが低かった時代
お金がない人もいない状況→徹底的に無駄を排除
仕掛けKANBANと引取カンバン
仕掛けKANBAN(右の工場)
①組み立てで部品を使うとKANBANを部品から外す。
②KANBANを集めると「何を何個使ったか」
③仕掛けカンバンの内容を引き取りKANBANにバトンタッチ
引取KANBAN
④帰りのトラックにKANBANを前の工場に持っていってもらう。
⑤前の工場は持ち帰った引取KANBANの数分を出荷する。
仕掛りKANBAN
⑥持っていた部品のKANBANを出荷時に部品から外して
引取KANBANを出荷する部品につける
⑦外したKANBANを部品生産ラインの先頭に持っていく
⑧KANBANの分だけ生産する
⑨工場内のKANBAN数は常に同じなので適切な在庫が維持される
⑩出荷実績に合わせて徐々にKANBANを減らすと自然に在庫が減る
なぜKANBANがDXツールなのか?
・できるだけ少ない資源で少ない情報で「何が何個売れてるか」を把握
・お客様のニーズにあった購買情報を取得
今はこれを改善してITの力で遠隔地でも連携できるように進化
ツールを自作する文化
・やりたいことを実現するために必要なものを自分たちで作る。
・前身の豊田織機時代に開発した糸が切れたこと(異常)を検知して自動的に機会を止める仕組みとおなじ生産現場での課題解決を自分たちで対応する文化
無いものを作りには一旦アナログで考える
・まずはアナログ(手書き)で考えてデザイン(具体化)する。
・KANBANはフィードバックループ、水のように流れる基本
・自動食器の例は「市民ディベロッパーのはしり」
・自分たちで作ると「作りすぎ」が起きにくくなる
お互いの忖度ではなく本当の価値にフォーカスされる
・トヨタは今も市民ディベロッパーの考え方
スマートシティはすごい実験
・スマートシティは机上論では出来ない壮大な実験、一企業がやるのはすごいことで
・先端のプレーヤーであることをトップのメッセージで感じる
・勝ち続けるための危機感、生き残るための
日本を元気に・革新コンソーシアム