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【食レポ】わかさいも解体の儀
北海道旅行中の食レポも3つかいたので、他に何か無いかと探してみたら、食える状態のものがない。なんとか探してみたら出てきたのは、かつて北海道を代表する銘菓であった「わかさいも」。そういえば最近、これをお土産にしたことがないと思いつつ、自分用に買ったわかさいもを食してみます。
昭和における「わかさいも」の存在
ここ10年〜20年くらいの間、北海道の銘菓はとても増えています。ロイズのチョコレートやルタオのチーズケーキ、じゃがぽっくるに花畑牧場の生キャラメル・・・と挙げてみてもきりがありません。定番のものでも石屋製菓の白い恋人、六花亭のマルセイバターサンド、千秋庵のノースマン、柳月の三方六・・・・まったくきりがありませんが、
もっと昔は、今みたいに有名なお菓子はそんなにありませんでした。昭和の中期くらい・・・お土産に木彫りのクマが売れていた時代、函館のバター飴とトラピストクッキー、五勝手屋羊羹、旭川の旭豆、阿寒のまりも羊羹、北見のハッカ飴・・・・そして洞爺湖温泉のわかさいもくらいでした。
わかさいもは1930年、芋を使わない芋のようなお菓子として、洞爺湖温泉で売られたのがはじまりのわかさいも本舗さんのお菓子です。当時はやわらかい食感のお土産お菓子はなく、大人気で類似品がたくさんできたほどです。自分も小学生くらいの頃から洞爺湖のお土産、北海道のお土産として認識していました。
わかさいもとは?
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最近では他のお菓子が充実しすぎて目立たなくなってしまいましたが、千歳空港でも探すと見つかると思います。買ったのは有珠山パーィングエリアの売店、2個入のと4個入りのがありましたが、4個入り400円代で変えました。
昔はセロハンで巻かれていた記憶がありますが、現在のわかさいもは1個ずつきちんとパックされています。
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パッケージの裏の原材料を見てみると、たしかにじゃがいももさつまいもも全く使用されてう居ません。北海道らしい材料は豆類とてん菜(グラニュー糖の原料)くらいです。ちょっと「きざみ昆布」が気になります。
わかさいも開封の儀
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パッケージを開けて、取り出してみたら「わかさいも」の姿が現れます。最初に名付けられた名前が「やきいも」だったというのが納得できるビジュアルです。なんとなく焼かれた感じの皮・・・そしてなんとなくメークイーンを思わせるフォルムです。
皮はかなり薄く、少し浮いた感じになっています。このあたりは全国にあるいろんなまんじゅうとの大きな違いです。通常のまんじゅう系のお菓子であれば皮とあんの一体感がありますが、わかさいもはあきらかに皮とあんの一体感はなく、まるでよく焼けた焼き芋のように「浮いた感じ」に仕上がっています。「やきいも」的にはリアルに仕上がっています。
さっそく解体?
さっそく「わかさいも」を2つに割ってみました。断面を写真に収めようと思い、右手と左手で両端をつかんで、力を入れて二つ折りをしようとしました。
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しかしながらその思いは敗れ去り、ひどい結果になってしまいました。
あんが折れた位置と、皮がちぎれた位置がまったく違ってしまい。なんとも悲惨な折れ方になってしまいました。やはりあんと一体感のない浮いた皮が仇となりました。
ある意味「やきいも」のリアルです。
わかさいもを実食
断面を見てみるとあんはまさに芋的な感じになっています。あんの中にところどころきざみ昆布が見えているのが、なんとも焼き芋のワイルド感を出しています。
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久しぶりに食べてみましたが、あんは芋を再現しただけあって「ねっとり」と言うよりも「もっさり」感じで、芋感はあります。甘さはあんこほど甘くないけどほんのり甘いという昔のさつまいも感(いまのさつまいもはものすごく甘い)を出しています。
薄い皮も食感的にちょっと身のついた焼き芋そのものです。
美味しくいただきました
みなさんも、北海道に行ったときには「わかさいも」を探してみてください。あまりインスタ映えしないので、おみやげ用というよりも、まずは自分用に2個とか4個入セットがおすすめです。
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