Quatre Saisons de Cuisine | 山本敬太

フランス料理 🇫🇷 料理人 | パリ在住 フランス料理・地方料理、歴史、食材の雑学など、…

Quatre Saisons de Cuisine | 山本敬太

フランス料理 🇫🇷 料理人 | パリ在住 フランス料理・地方料理、歴史、食材の雑学など、フランスの「食」について投稿してます。 https://www.instagram.com/quatre_saisons_de_cuisine/

最近の記事

RITZ(リッツ)のパラス(宮殿)の称号を持っていない理由

まずはパラスと言う言葉の意味から パラスホテルとは五ツ星ホテルの中でも最高のサービス、ホテル設備、建築、装飾、スパ、グルメなどが揃い、世界トップクラスのコンシェルジュが、素敵な体験を約束してくれるホテルにのみ与えられる2010年にできた称号です。 たとえフランス国内の五ツ星ホテルであっても自ら名乗ることは出来ず、一次審査、二次審査と非常に厳しい条件をクリアしなければなりません。また5年毎に再審査が行われ、その称号の名に相応しいクオリティを維持し発展し続けなければなりません。

    • CENA(セナ) | パリ8区

      今回訪れたのはパリ8区にあるカジュアルレストラン 【セナ】。 何故このレストランに来たかと言うと、元三ツ星レストランの【アストランス 】パスカル・バルボ氏が、アストランスが現在移転工事中のため、期間限定でカジュアル料理を提供しているという情報を聞きつけ食べに行きました。 パスカル・バルボ氏は、日本でも有名な三ツ星レストラン【カンテサンス】の岸田シェフの師匠でもあるそうです。 席についてまず最初に出てきたのがグジェール。定番の突き出しですね。シャンパンによく合います。 前菜

      • Le39V(ル・39V) | パリ8区

        2021年のクリスマスが終わりやっと時間が取れたので、ちょっと遅いクリスマスディナーを食べに行きました。 以前のレストランを改装し、パリのフォーシンズホテルの近く8区:ゴールデントライアングル界隈に少し前にリニューアルオープンしたと聞いており、街のクリスマスの雰囲気を楽しむのも兼ねて行ってきました。 【Le39V】シェフ:フレデリック・ヴァルド 伝説の3人のアランと言われる3人のもとで修業する。 「アラン・デュトゥルニエ」「アラン・シャペル」「アラン・デュカス」 200

        • SEPTIME (セプチム) | パリ11区

          コロナ禍でなかなか行けなかったお気に入りのレストランやビストロに、やっと行けるようになり、街はすっかり以前の活気を取り戻しています。 ここ数年ずっと行きたいと思っていたレストランがあったのですが、なかなか行くことが出来ませんでした。なぜかというと、自分の休みとお店の休みが同じ曜日。それに加え超がつく人気店で、予約が取れない…。 今回は数年越しに、やっと行けたレストランの話をしたいと思います。 【 SEPTIME 】ロブション、パサール、アガペなどで経験を積んだ若きシェフ

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          BRASSERIE LIPP(ブラッスリー・リップ) | パリ6区

          パリ6区、サンジェルマン・デ・プレ界隈をご存知でしょうか? この地区はパリの中でも地価や家賃等が最も高い高級住宅街の一つであり、また商業地の一つでもあります。 サンジェルマン・デ・プレ地区の"心臓部"とされている、地区の中心にはこの地区と同名の教会 サン・ジェルマン・デ・プレ教会が、その南側にはサン・シュルピス教会が位置しています。 第二次世界大戦後、サン・ジェルマン・デ・プレ地区はパリの知的・文化活動の一大中心地となり、多くの哲学者、著述家、俳優、映画監督、音楽家など

          BRASSERIE LIPP(ブラッスリー・リップ) | パリ6区

          毎回盗難未遂に遭うパートナー

          いつかどこかで表現したいと思っていた、これまでの料理人人生で知ったことや知識・雑学などを、ここで少しずつ紹介したいと思う。 昔、とある先輩に「道具は大事に使え」と教わってから、鍋やまな板、ボウル、レードルなどのお店の物はもちろん、自分の包丁やパレットナイフ、抜き型など、営業終わりなどに綺麗に洗って乾燥させて、とても慎重に扱ってきた。 日本の調理場では、自分のポジションに包丁など自分のものを置いて、営業終わりに調理場全員の包丁を一緒に洗っても、自分のところに必ず戻ってくる。

          毎回盗難未遂に遭うパートナー