〜社会人3年目〜 "ある同時通訳者との出会い"
舞台は日本に戻る。
海外営業という仕事に出会ってから3年が経とうとしていた。
海外出張もこなしつつ、この間も英検1級も受け続けていたが、なかなか光は見えてこない。その為、徐々に英検から距離を置くようになっていた。最近は参考書すら開けていない…。(受験料はお世話にも安いとは言えない。小遣いなくなっちゃうよ…苦笑)
"何か良い勉強方法はないものか…"
そんな時、ネット上であるセミナー情報を見つける。どうやら、音読に特化したセミナーのようだった。しかし残念、既に終了していた。
しかし、何かひっかかった。そこで私はある行動をおこす。
"駄目元でその講師にFBでメッセージを送ってみるか…。現状打開の為の糸口が何か見つかるかもしれない。"
丁重な文章を考え、友達リクエストと共に送ってみた。
すると、まさかのリプライが…。
"承認してくれた!!"
その先生とは、同時通訳者の横山カズさん。
カズ先生と連絡を取り合う中で、近々同じ内容のセミナーをやるとの情報を得た。場所は東京…。遠いな…(これだけ海外に行ってるのに)。
"行ってみるか、東京…。"
セミナーに申し込んだ後、すぐに格安の夜行バスを予約した。(新幹線代とホテル代を浮かせ、代わりに現地で美味しいものを食べようと考えた。)
仕事終わり、家に帰ってシャワーを浴び、着替え、電車へ飛び乗る。バス出発までにはまだ時間がある…。○○卵でカツ丼をかきこみ、バスに乗り込む。
ほとんど寝られなかった…。
早朝、東京に着いた。ここが東京か…。
とりあえず築地に行き、海鮮丼を食べた後、浅草寺へ…、人形焼も忘れずにお土産として買う(今度実家へ持っていこう)。
そう、セミナーは午後から。時間があったのだ。(この後も夜行バスで東京へ通う事になるが、その度に観光+セミナーを楽しんだのはここだけの話…。)
いよいよ本題へ…。15分前に会場入りする。
横山カズ先生は国内完全独学で英語を習得し、同時通訳になった方。(実は私と同じ大学の出身である。因みに先生も英米語学科出身ではない。妙な親近感をもった事を覚えている。)
一番前に座り、齧り付くようにセミナーに参加した。目から鱗の内容で、カズ先生の発想法には驚かされっぱなしだった。これがプロか…。はるばる関西から来た甲斐があった。こんな風になりたい…。
セミナー後、カズ先生と会話した後、持参した先生の本にサインを頂き、写真も撮って頂いた。名残惜しいと思いつつ、会場を後にし、○○家へ。丼ものをかきこみ、またバスへ乗り込む…。長い旅がまた始まる。
カズ先生に良い報告ができるように頑張ろう。
そう思うとともに、家に着くとセミナーの内容を復習した。ここからまた始まる…。
現在取り組んでいる音読の仕方や、勉強の仕方はカズ先生から教えて頂いたものをベースにして行っている。
カズ先生との交流は今も続く。
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