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「マネーマネー」と繰り返す子ども【アフリカ縦断11日目】

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いよいよ今日から2泊3日の世界一過酷なツアー、ダナキルツアーが始まります。

朝準備をしてると、ガイドのアキが来て今日の日程を説明してくれました。

「今日は天気が悪くなるから、午前に温泉を見にいく。その後ホテルに戻ってきて今日は終わりになりそう。でも、今日の宿代はうちで払うよ」

とのこと。

今日の朝、同じホテルに到着した中国人のJialiと2人で参加します。

彼女は、僕がアディスアベバで宿泊させてもらってる中国人のショウの友達で、彼女も一緒に泊まってました。

そして、向かった天然の温泉。

温泉といっても60度以上あるので入るのではなく、見たり、近くに行って熱風を感じるだけです。

でも、これが天然サウナみたいでめちゃくちゃ気持ちいい。

暑いけど。

その地に行くと、いろんなものを見ました。

まずは、まっすぐ僕のところに走ってきて、「マネーマネー」と繰り返す子ども。

そうしないと生きていけないのか、それとも観光客が来たら金をせびるというシステムに疑いなく従っているだけか。

次に、羊飼いの少年たち。

アフリカで羊飼いを見ると思い出す、1冊の本があります。

アルケミスト」という本です。

これは、羊飼いの少年がいろんな人やいろんな不安と出会いながら、自分の気持ちに正直になり、旅に出る物語です。

アフィリエイトリンクですが、アフィリエイトじゃなくてもAmazonオーディブルだと、物語を朗読してくれてる感じで聴きやすいです。

最初の1ヶ月無料なので、ぜひAmazonオーディブルで聴いてみてください。僕も3回くらい聴きました。

話を戻します。

温泉を見て回ってると、予想通り途中から嵐に会いました。

びしょ濡れになりながら本日のアクティビティは終了して、ホテルに戻ります。

ホテルに戻ってから昼食を食べ、少し外を散歩しましたが、何もなかったので、部屋に戻りました。

少しゆっくりしてると、Jialiから「18時にガイドのアキがどこか連れてってくれるって」と連絡が来て、出かけることに。

行ったのは、ローカルなコーヒー屋さん。

エチオピアのコーヒーを飲むのは2度目ですが、けっこう美味しいです。

日本だとブラックですが、こっちでは砂糖入れて飲んでます。めちゃ美味しい。

そのあとは、ローカルレストランでビールを一杯。

暑いし、喉乾いてたからか、初めてビールが美味しく感じました。

そして、さすがエチオピア。

日が落ちてるので、徒歩5分少々のホテルまでトゥクトゥクで送ってくれました。

明日にはついに火山へ登頂。

楽しみです。

費用まとめ

セメラ宿代1800ブル 4860円
合計4860円

※1ドル=155円、1ブル=2.7円で計算

感じたこと

エチオピアには知恵がある

エチオピア人の男性はスカートのようなものを履いてることが多いです。

聞くと、熱を逃すためだとか。

日本と比べると、経済発展はしてない部分が多いが、「ら男性がスカートを履く」という工夫はエチオピアのように暑くて、クーラーもまともにないからこそ生まれた知恵。

素晴らしい。

結局、日本人だから

僕が海外を好きになったのは、大学の卒業旅行で行ったフィリピンがきっかけなんですね。

最初の2日くらいは、トイレットペーパーがないことやシャワーが弱いことが嫌で、帰りたくてしょうがなかった。

でも、3日目くらいから現地の人をよく見ると、ふつうに笑って生きていたんです。

その時に、「あ、自分が感じてたのは、たまたま日本で培った常識に当てはめてたからだ。結局、どの生活に慣れてるかという問題でしかないんだ」と気づいて、自分もフィリピンで育ったらこの生活が当たり前だったんだろうなと思いました。

きっと今からでも、住んで慣れれば僕も暮らしていける、と。

その経験から、自分の常識が壊される感覚というか、自分の世界の小ささに気づくのがすごく刺激的で、もっといろんな世界を見てみたいと思うようになりました。

でも、今日エチオピアのセメラという街を歩いて、思ったんです。

ほんまに俺はここで暮らせるか?

と。

シャワーが弱いとか、そんなのはホテルの話で。

ほんまにこの街の住民として暮らせるのか?

きっと無理だなと思ってしまいました。

1週間だけとかならいけるかもしれない。

でも、そんなこと思えるのは、結局僕が日本人で、日本という世界の中でもとてつもなく生活しやすい国に帰れるからだろうなと気づいてしまいました。

結局は、僕は日本という、観光客をぼったくったり襲ったりしないくらい平和で、物乞いしなくても飯が食えて、綺麗で、甘ちゃんな環境で育ったからこそ、「慣れれば〜」とか甘ったるいこと言ってられるんだろうなと。

日本人である幸せを噛み締めたとともに、自分のぬるさを痛感した時間でした。



終わり。

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