セミと女の子の鳴き声
子どもの頃って、与えられたリソースの中でしか考えられる機会って少ないですよね。
例えば流行りのマンガ、アニメ、アイドル、テレビのバラエティ番組etc
身近に感じる価値観に楽しく反応しながら生きているように見えます。
私自身もそうでした。
だから90年代の音楽とか聞くと、子どもの頃を思い出して凄くノスタルジックになります。
ズレた間のワルさも それも君の“タイミング"
僕のココロ和ます なんてフシギなチカラ
うぉー!こんなセリフをいつか誰かに言ってミテェー!
だけど、私がズレているので中々“タイミング"が来ないですけどね(笑)
それに、本当にタイミングが悪い時にはやっぱりこんな優しいセリフ言えないものです。
*
昨年、楽天球場のピザーラでアルバイトしていた時のこと。
私は外の出店で、まだ18歳の看護学校生の女の子と一緒にピザを売っていました。
確か夏の終わり頃だったと思います。
「いらっしゃいませー」
「ありがとうございましたー!」
最初は、女の子とも仲良く会話しながら楽しく売っていました。
…が、突然アイツはやってきました。
「ビビビビビビビビビーー!!」
女の子「え!?なになに!?」
自分「今の何の音?」
急に予想だにしない音が鳴ったので、試合中の笛か何かが鳴ったのかと思いました。
しかし、手元に設置してあった、大量のお手拭きが入っている袋を見てみると、、、
「ビビビビビビビビビーー!!」
自分「うわぁーー!!セミだあぁ!!」
女の子「キャーー!!」
なんと!セミが袋の中に突っ込んできて暴れていたのです!
セミ「ビビビビビビビビビーー!!」
女の子「イヤー!!私セミ苦手なんです(>_<)・°°・。」
自分「えぇ…オレだって苦手なんだけど…」
お客さん「すみませーん、注文いいっすかー?」
いやダメだろ!!(笑)
なんて空気の読めない客なんだ…
自分「今この状況なんで、ちょっとお待ち下さい!」
ヤバイ、オレが何とかするしかない…
暴れまくるセミの恐怖に耐えながら、袋を揺らしまくって何とか出て行ってもらう事に成功!
自分「良かったぁー(ホッ)
お客様すみません、お待たせしました!
◯◯ちゃん、怖かっただろうから、一度本店に戻って足りないピザ持って来て」
女の子「あッはい、分かりました」
少し意気消沈気味だったので、女の子には気分転換させに行かせました。
いやー、それにしても、あのセミは何だったんだろう!?
何でわざわざ狭い袋の中目掛けて突っ込んできたんだ!?
色々と謎は深まるばかりですが、セミは出て行ったあと何処かに行ったので気にしないことにしました。
…が、数分後。
女の子「イヤーー!!」
と、また女の子が叫びながらが走ってきました!
自分「え?何?今度はどうしたの?」
女の子「さっきのセミがピザを運ぶ鞄の外ポケットに入ってきたんです!!」
セミ「ビビビビビビビビビーー!!」
自分「おい!またかよ!てか背中でセミが鳴いている中、ピザ運んできたの?」
女の子「そうですよ!!!もう私イヤだ(>_<)!追い払ってください!!」
セミとの格闘第2回戦…
イヤだなーオレも苦手なのに…
てかセミさんよ、なぜに毎回ポケットに入って来るんだ!?
結局暴れまくってるじゃないかよ…
お客さん「すみませーん、注文いいっすかー?」
いや!だからダメだよ!(笑)
聞こえないのか!?ファンは野球の音以外聞こえないのか!?
セミ「ビビビビビビビビビーー!!」
結局、その日はセミをほったらかしにし、鳴き声を聞きながら営業を続けることにしました。
セミやお客さんを通して、タイミングの悪さには自分も気をつけようと思いましたね^^;
タイミング命!
ではまた明日!