【クラ吹きの話 第12報】 老父からのリクエスト
毎年恒例で、私の実家へ年始に家族で帰省。
すると、81歳になった父親から、思わぬリクエストがあった。
1 これまでの流れ
私が楽器を始めたのは3歳のピアノからで、中学入学とともに吹奏楽部に入りトランペットを始め、高校3年からクラリネットへ転向。
大学大学院の6年間は、個人レッスンに付きつつ、地元の吹奏楽団へ入団し吹いていた。
大学院を修了し、社会人になるとともに、実家を出て東京へ引っ越し、しばらくは都内のオーケストラへ。その後、移住し、昨年、演奏活動を再開したというのがこれまでの大まかな流れ。
両親は、元々、音楽好きということもあり、3歳のときからのピアノの発表会はもちろんのこと、中学や高校の吹奏楽部の演奏会や文化祭、大学大学院時代の吹奏楽団の演奏会や市の夏祭りの演奏など、基本的に欠かさずに聴きに来ていてくれていた。
しかし、その後は演奏会場が遠くなったこともあり、私の演奏を聞くことはなくなり………たぶん唯一、聞いたのは、10年以上前の結婚式での演奏かな?(^^;)
2 父からのリクエスト
とは言っても、実家は関東地方なので、東京にいたときも、来ようと思えば演奏会に来ることもできるのに、そのような話になったことはなかったので、既に興味がなくなったものと思っていた。
ところが、今回、帰省したところ、父から私のクラリネットを聴きたいとのリクエストが。こんなことを言われたのは初めてでビックリ。
しかし、父は昨年、腰を痛めて、現在、遠距離の移動は難しくなっており、今、入っているオケの演奏会に来てもらうことは難しい。
一方、私の実家はマンションということもあり、そもそもこれまで実家で楽器を吹いたこと自体がないんだけど………そこはクラリネットを少し吹くくらいなら構わないとのこと。
となると、カラオケCDを使って、自宅で簡単に吹くくらいかなぁ?それにしても、実家にはまともなスピーカーもないので、自宅からパワードスピーカーを持って行く?
父も年も年だし、どうせなら棺桶の前で吹くよりは、生きているうちに聞かせたいところ。次に帰省を予定している子供たちの春休みまでに準備を整えることとしたい。