白PEN が教えてくれたこと
人生で初めての白いカメラがこれで、当時デコった(笑)
正式には OLYNPUS PEN E-P1 でも 白PEN と呼びたくなる可愛さがある。
それまではカメラといえば、絶対黒だった。これには写真専門学校の学生時代に同級生が持っているメーカーのフラッグシップカメラがみんな黒でそれに憧れた過去があるから。
写真専門学校時代は親から受け継いだシルバーのカメラを使っていた。
*久しぶりの撮影
かなり久しぶりに使えたことに感動してご近所をブラブラした。
*アートフィルターという楽しさ
オリンパスのカメラにアートフィルターというデジタルのエフェクト機能が初めて入ったのは一眼レフ時代のE-30のとき。
そのカメラでもこの機能は面白いと感じたが、この 白PEN で使う方が格段に楽しかった。
それは、一眼レフのファインダーがなんとかより、気軽さ がその理由。カメラも小型で使っていたレンズも M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8 というパンケーキタイプで小型だった。
この組み合わせで、背面モニターを見ながら撮影すると気軽な感じで、アートフィルターもより楽しく感じた。
この感覚はフィルム時代に LOMO LC-A というカメラを使っていたときに似ていた。このフィルムカメラはファインダーを覗いて撮影するタイプだったが、そのファインダーが小さくてはっきり見えないのでアバウトに使っていた。
それと同じようにアートフィルターを使って、アバウトに使うのが 白PEN には合っていた。お気に入りのラフモノクロームはフィルム時代の粗粒子写真のようなザラつきとコントラストの強さが魅力的でなんでもカッコよくなるのも心地よかった。
*傾ける楽しさ
アバウトに撮っていると画面を傾けるのも楽しくなる。画像をすぐに確認できるデジタルカメラは画面の傾きが気になることがある。この組み合わせなら多少傾いていても気になることが少ない。それよりちょっとぐらい傾いている方がよりカッコよく感じる。
*ファーストショットの大切さ
この設定では撮影後に画像が記録されるまでに少し待つのですぐに次のシャッターがきれない。それも健在でちょっと懐かしかった。
デジタルカメラを使うようになってからはフィルム時代以上にシャッター数が多くなる傾向があって、なんでもパシャパシャ撮っていたように思う。それが、この 白PEN と ラフモノクローム にするとワンショットごとに待たされるので最初はちょっとイラっとした。
そんな状態で撮っているうちに思い出したのは、ファーストショットの大切さだった。
いつもはワンショットの設定でチャッチャッチャと数回シャッター切ることが多く。そんな感じで撮っていると思わぬタイミングに出会うこともあり撮影のリズムが良くなる。
それでも後から確認するとファーストショットが良いことがほとんど。
いつものように次々に撮れないので、最初の1枚目を撮るときにタイミングや構図を考える大切さを改めて思い出した。
とはいえ、考えすぎるとこんな結果になる。さらにタイミングがずれるとシャッターを切りたいと思った気持ちまでなくなる。
*予測する力
そこで大事になるのが 予測する力 。自分が撮りたい1歩前に撮影ポジションから露出、構図を決められるようになること。それを思い出したのもこの組み合わせのおかげ。
そんなことを書きながら最後はなんとなく自分の影を撮ってみたり、気づくとそれ以外にほぼ人がいなくて、いても後姿という現実。まぁ、シャッターを押したいと思ったときに人がいなかったので仕方ない。
写真専門学校ではそんなことをすると怒られた。人が入っていないスナップ写真なんて全然ダメと言わんばかりで、いいと思った場所ではタイミング良く人が来るまで何時間でも待て、とか、人物を正面から撮ってないお前は逃げているのかと言われる始末だった。
*組写真が加速
それが嫌だったので、自分の写真はスナップ写真とは言わず街角写真と呼ぶようにした。
それでもやはり人が入っていない街の写真はちょっと弱く感じるので1枚では使いづらい。そんなことから始めたのが組写真だった。
それは自分が自分らしくあるための表現方法を模索した結果でもあった。
組写真はフィルム時代からやっていて、パソコンを買ったのも自分の写真でスライドショーを作りたいからだった。最初のうちは銀塩プリントをスキャンしてデータ化していたが、白PEN を使うようになった頃にはすっかりデジタルカメラでしか撮らなくなっていた。
白PEN 時代はスライドショーに動画を混ぜたりすることもあったりと、やっぱりちょっと特別なカメラだったのかもしれない。
また、次回
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